プレスリリースでも発信させていただきましたが、このたびDACは、統合ID技術「AudienceOne ID®」において、ID5社が提供するIDソリューション「ID5 ID」との連携を開始しました。これにより、クッキーに依存せず識別可能なユーザーのボリューム等の向上が期待でき、さらに「ID5 ID」を経由し「AudienceOne®」が保有する3rdパーティデータを用いた広告配信が可能になります。
本記事では、「そもそもID5 IDとは?」から、今回の連携における効果についてご紹介します。
また2023年3月15日に開催した、AudienceOne®︎×ID5をテーマに据えたセミナーのレポートブログは、こちらよりお読みいただけます。
「ID5 ID」とは
ID5社は、オンライン広告の向上を目的として2017年に設立されたグローバル企業です。 パブリッシャーに対して継続的な収益拡大支援を行うことを主要事業としています。
ID5社が提供する「ID5 ID」は、従来のユーザー識別方法である3rdパーティークッキーやモバイル広告ID(MAID)などを利用しない形で、さまざまな種類のデバイスでユーザーの承認が得られたユーザーIDを認識し、広告主、媒体社、DSP・SSP事業社がキャンペーン目標を達成するために使用できる次世代型ユニバーサル識別情報です。
利用されているIDソリューションの中でGlobalで最もシェア率が高く、欧米を中心に全世界で6万サイト超の導入実績があります。日本国内では1.4億以上のユニークユーザーIDを発行しており、大手メディアを中心に1,000サイト以上の導入実績があります。(※1)
Source: https://app.sincera.io/ (※2)
※1:2021年12月時点
※2:挿入しているグラフは2022年2月時点
「ID5 ID」との連携背景
近年、インターネット上でのユーザープライバシー保護の需要が高まるにつれ、ユーザーのデータ収集やその利用に関し、世界各国で法律による規制、ブラウザやデバイスにおける技術的な制約が拡大しています。特に、従来のターゲティング広告や広告効果計測に広く用いられてきたクッキーに対する規制が進み、デジタルマーケティングにおいて、クッキーの代替技術やその活用方法の開発が重要な課題となっています。
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DACはこうした課題に対し、広告計測の分野では、1st パーティデータ活用基盤「WISE Transformer」を提供、またオーディエンスデータ活用の分野では、DMP「AudienceOne®」において統合ID技術を開発し、デジタル広告のターゲティング配信への活用サービスを提供するなど、ポストクッキー時代に対応するソリューションを開発・提供してきました。
今回、さらなるサービス強化を目的として、「ID5 ID」と連携します。ユーザープライバシー・データの保護と高精度なユーザー識別を両立する「ID5 ID」と、「AudienceOne ID®」に紐づくユーザーの興味関心等を連携することにより、従来どおり、ユーザーの興味関心等に基づいたコミュニケーションを実現します。
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「ID5 ID」との連携による効果
今回の連携による効果は以下の3点です。
①:ポストクッキー時代に対応するIDソリューション機能の強化
「AudienceOne®」の統合ID技術「AudienceOne ID®」のID生成ロジックに「ID5 ID」を加えることで、ポストクッキー時代に向けたIDソリューション機能の強化を行い、クッキーに依存せず識別可能なユーザーのボリューム等の向上を実現します。
②:「ID5 ID」対応済ソリューションとのシームレスな連携
「ID5 ID」に対応しているソリューション、DSP「MediaMath」「The Trade Desk」「Criteo」や、SSP「Magnite」「PubMatic」等とのシームレスな連携が可能になります。第一弾として、DSP「MediaMath」との連携を行います。
③:「AudienceOne ID®」に紐づく3rdパーティデータが利用可能
「AudienceOne®」が保有する3rdパーティデータを、「ID5 ID」を経由して活用可能です。本対応により、当該データを「AudienceOne ID®」に紐づくユーザーの興味関心等と連携したコミュニケーションが可能です。
また、ID5より以下のコメントを頂いています。
■ID5 最高戦略責任者(CSO) Joanna Burton氏のコメント
「ID5では、すべてのデジタル広告プレーヤーが従来の識別子なしで成功できるよう、新しく改良されたアドレサビリティ・インフラストラクチャを提供することに取り組んでいます。「AudienceOne®」とのパートナーシップは、世界規模でのこの目標の達成に向けた新たな一歩を意味します。「AudienceOne®」と継続的に連携することにより、3rdパーティクッキーが利用できない状況になっても、広告主企業にとって価値あるサービスを提供し続けられることを期待しています。」
まとめ
今回は、「AudienceOne ID®」と「ID5 ID」の連携についてご紹介しました。
またDACでは、さまざまな領域において企業のデジタルマーケティング活動とデータ利活用を支援するソリューションの開発や機能強化を積極的に推進していきます。
今回ご紹介した内容についてご興味を持っていただいた方はぜひ弊社担当営業、もしくはこちらよりぜひお問い合わせください。