日々、LINE公式アカウントを運用している中で、「とりあえずアカウント開設をしたが、何をしたらいいか分からない」「なんとなく効果が実感できない」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、今や生活インフラとして浸透しているLINEの中で、LINE公式アカウントは企業の重要な顧客接点といえます。さらに、LINE公式アカウントの成功は「データ」が鍵を握っており、顧客理解を深めることで、良好な関係を作ることができ、施策の効果を可視化することも可能です。
そこでDACでは、株式会社トーチライト(以下、トーチライト)と共催でLINE公式アカウントを運用する上で最も重要な「データ」を理解する為に、「友だちから『ファン』になってもらうためのデータ活用術!」と題したセミナーを3回に分けて開催しました。
第1回は、「LINE公式アカウントDX実現に向けて、ここからはじまるCX」と題し、LINE公式アカウントの活用に際して最初に壁にぶつかる方が多い「友だち集客」や「データ取得」についてご紹介。今回はこのセミナーレポート(前半)をお届けします。
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【終了済】 友だちから『ファン』になってもらうためのデータ活用術!
~LINE公式アカウントDX実現に向けて、ここからはじまるCX~
開催日時:2021/11/24(水)14:30~15:30
セミナーの開催概要・詳細はこちら>>>
※本記事はトーチライト運営の「PORTL」の記事を編集の上、転載する形で掲載しています。
データ活用と“公式アカウントDX”
公式アカウントDXとは
今回のセミナーのタイトルである“公式アカウントDX”
“公式アカウントDX”とは、トーチライトとDACで提唱している、今後推進すべきLINE領域におけるDX手法の造語です。
一般的なDX施策では顧客接点をデジタル化し、それらのデータをCDPなどの顧客基盤に蓄積することで、そのデータを活用したさまざまな戦略を実行することができます。“公式アカウントDX”の場合、ユーザーとの接点やデータ基盤をLINE公式アカウントに代替することで、対応負荷を最小限に抑えながら企業のDXをサポートすることができると考えています。
詳細は以下の記事や資料の中でご紹介しています。ぜひご一読ください。
“公式アカウントDX”実現に必要なステップ
“公式アカウントDX”を実現するためには、以下の3ステップが重要です。
STEP1:集客・データ蓄積
アカウントに友だちを集め、ユーザーのデータを蓄積
STEP2:データ活用
蓄積したデータを活用し、メッセージ配信や広告などの短期施策に活用
STEP3:良質なCXの実現
コミュニケーションを経て溜まったデータからコミュニケーション戦略を立ててCXの改善
今回は、「STEP1 友だちを集客・データを取得」を解説していきます。
LINEとデータ収集
データを収集する理由
多くの企業がデータを収集する目的でデジタル上の販促施策を実施しています。そもそも企業はなぜデータを収集することを大事にしているのでしょうか?
データを収集する目的のひとつとして、“物が売りやすくなる”という理由があります。
では、一体どういうロジックで物が売りやすくなるのでしょうか。
たとえば、ある企業がキャンペーンや広告など複数の施策を実施していたとします。しかし、そのタイミングで商品の売上が上がったとしても、「なぜ売れたのかわからない」「キャンペーンの効果によるものなのか、他の広告によって売り上げが上がったのかが不明」という課題がありました。つまり、なぜ売れたかがわからないと効果の良いキャンペーンや広告を再現することができない、成功させるための再現性がないということが起こります。
前述から、デジタルのキャンペーンの“これから”は施策実行~効果検証までデータを軸にマーケティングサイクルを回すことがとても重要になります。
データ収集をするための「3STEP」
データを収集するためにはしっかりとデジタル上で顧客との接点を作っていき、接点を作った顧客に対して固有の識別子を割り当て、情報を付与していくことが重要です。
STEP1:デジタル上での顧客接点STEP2:認識した顧客の識別
STEP3:識別した顧客に情報を付加
『3STEP』を実現可能にするLINE公式アカウント
前項でご紹介した、データ収集における3STEPを実現可能にする
LINE公式アカウントの3つの特徴についてご紹介します。
【1】継続的な顧客接点
LINE公式アカウントは、8,900万人程度(※1)が利用しているプラットフォームです。生活者との接点が近く、データが簡単に集まりやすいという点が特徴です。
また、従来の広告や自社チャネルは、顧客と一度接点を持ったとしても継続的な接点を作ることが難しいという課題がありました。しかし、LINE公式アカウントは一度接点を作ってしまえば、その後ブロックされない限り継続的に接点を作り続けることができるという大きな特徴があります。
※1:LINE社調べ、2021年9月末現在。
【2】1ユーザー=1ID(ユーザーID)
LINEはユーザーごとに個別の識別子(ユーザーID)が割り振られており、個人を特定せずに管理が可能です。従来、LINE外のユーザーはそれぞれどういうユーザーなのかがわからない状態でしたが、友だち追加によって公式アカウントの中で『U1234』といったようなIDを付与して管理することが可能です。
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自社データをLINEでのコミュニケーションに活用するには
自社データをLINEでのコミュニケーションに活用するには顧客が持つデータとLINEのユーザーデータを統合することで、ユーザーに対してLINE上で最適な1to1のコミュニケーションを実現することが可能です。
記事詳細はこちら>>>
【3】データを蓄積する基盤
ユーザーIDを各種データと紐づけて管理・活用することで、LINE内で顧客管理基盤を構築することができます。例えば、U1234のユーザーはメッセージAを開封しているや、アンケート回答をしているなど、誰が何をしているという顧客管理の基盤を作ることができます。
このように、データを収集してデータを活用していくという大きなサイクルをLINEのなかで回していくことができるので、データを活用したマーケティングにおいてLINEはもっとも適したプラットフォームであるといえます。
まとめ
今回は「友だちから『ファン』になってもらうためのデータ活用術!~LINE公式アカウントDX実現に向けて、ここからはじまるCX~」とのセミナーレポート(前編)をお送りしました。
ここまでのポイントのおさらいです。
- 公式アカウントDXは「集客・データ蓄積」「データ活用」「CXの実現」の3つのステップがある
- 施策実行~効果検証までデータを軸にマーケティングサイクルを回すことがとても重要
- LINE公式アカウントはデータ収集をするための場として適している
最後のトピックス「LINEにおけるデータ取得の具体手法(セミナーレポート 後編)」は、こちらからご覧いただけます。
なおDACでは、LINEのMessaging API対応ソリューション「DialogOne®」の提供や、企業のLINE公式アカウント運用を支援する「SNS運用コンサルティングサービス」を提供しています。LINE公式アカウント活用においてお困りごとがございましたら、ぜひご相談ください。
※本記事はトーチライト運営の「PORTL」の記事を編集の上、転載する形で掲載しています。