アドテクを中心として広告業界のトレンドについて発信をする「DAC AD TECH BLOG」。今回は、「データドリブンマーケティングを推進するための最新フレームワーク、“7つのC”」連載記事です。初回は、データによるマーケティング活動の変化について、弊社メディアサービス本部マーケティングソリューション局長竹内がお話します。
マーケティング戦略策定に活用されるフレームワーク
竹内:これまでマーケティング活動においては、その戦略策定や施策整理のために様々なフレームワークが活用されてきました。企業視点でマーケティングミックスを整理する「4P」や、顧客視点で整理する「4C」がその代表格にあたります。 このマーケティングフレームワークから派生して、顧客と効果的にコミュニケーションを行うための「マーケティングコミュニケーション」のフレームワークも、販促や広告提案の領域では広く普及してきています。 例えば、顧客が購入に至るモチベーション段階を整理する「パーチェスファネル」、消費者の購買プロセスを整理する「AIDMA・AISAS」、最近流行りの「カスタマージャーニー」も、普及が進むフレームワークの一つです。
データドリブンマーケティングの登場による既存のフレームワークの「限界」
竹内:しかし近年、ビッグデータやアドテクノロジーの進化によって「データドリブンマーケティング」が一般化してきました。 ご存じの方も多いかと思いますが、あまりよく知らない方向けにご説明をさせていただくと、データドリブンマーケティングとは「データを使ってコミュニケーションを最適化・効率化すること」です。これまでのようなマーケターの経験や勘に頼ったものではなく、データ分析をすることでより合理的にマーケティングを行い、PDCAサイクルを確立する手法を指しています。 この「データドリブンマーケティング」の一般化により、マーケティングにおけるコミュニケーションも変化しつつあります。 マーケティングコミュニケーションのあり方が変化すると、今お話していたような従来のフレームワークも、それ単体ではデータドリブンマーケティング」を実践するためには不十分な状態が生まれてきています。今までのフレームワークでは考えられていなかった領域も考える必要が出てきているからです。
新しいフレームワークの必要性
竹内:データドリブンマーケティングでは、ターゲットやメディアの部分最適ではなく、現場の営業窓口からシステム担当、データサイエンティストまで、組織・チーム間の連携により全体を最適化していく姿勢が求められます。 そのため、今までのマーケティング領域のためのフレームワークではなく、様々な関係者とともに、より包括的・統合的にマーケティングを推進するための新しい”メガネ”としてのフレームワークが必要になっています。 データドリブンマーケティングの課題を的確に整理し、組織全体に課題意識や目的を共有できる、新しいフレームワークはないか。この問いに対して、DACでは、現場の広告提案やソリューション提案の中で噴出する様々な課題を整理し、それらの課題の共通点を整理してみました。 その中で浮かび上がったマーケティングコミュニケーションの最新課題を解決するための共通テーマこそが、新しいフレームワーク「7つのC」となります。7つのCは、 組織の外に対する4つのC「Customer」「Channel」「Creative」「Communication」と、 組織の中に対する3つのC「Cost」「Cloud」「Collaboration」に分けられます。 DACでは、データドリブンマーケティングにおける課題を整理し施策立案する際にこの「7つのC」のフレームワークを取り入れることよって、組織が抱える課題を包括的に整理することができ、より適切な施策の立案・推進を実現できるようになりました。
次回は、この“7つのC“の詳細について、詳しくご紹介いたします。 乞うご期待ください!
竹内さん、ありがとうございました。
今回ご紹介しました新しいマーケティングコミュニケーションフレームワーク”7つのC”の詳細につきましては、次回連載記事を先取りして特別資料をご用意しております。ご興味をお持ちの方は、下記よりお問い合わせください。