プレスリリースでも発信いたしましたが、Hakuhodo DY ONEは、AIアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」の導入支援を行う専門組織を発足しました!
本記事では、なぜ「Dify」が注目を集めているのか、新たに発足したDify専門組織とHakuhodo DY ONEでのDifyを活用して開発したAIアプリの事例についてご紹介します。
Difyとは
近年、AI技術は急速に進化し、さまざまな分野での活用が進んでいます。
一方で、導入には高度な専門知識や費用が必要とされ、活用環境の整備や実業務での利活用など、多くの企業が課題を抱えているのが現状です。
こうした中、プログラミングの深い知識がなくてもAIを活用できるDifyが注目を集めています。
Difyとは、簡単にAIアプリを開発・運用できるローコードプラットフォームで、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でAIを活用できるサービスです。
Difyはオープンソースソフトウェア(OSS)としてソースコードが公開されているため、ニーズに合わせて独自の機能の追加や既存機能の変更など、柔軟性が高く、また、自前の環境を用意することで低コストで利用ができるという強みがあります。
Difyの特徴や強みについての詳細は、以下の記事をご確認ください。
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Dify専門組織の発足-専門知識を活かしDifyの導入をサポート
Hakuhodo DY ONEではより高度なAI活用を目指し、社内におけるDifyの活用を推進してきました。
少人数のチームで行うハンズオン型の研修にはこれまで500名以上が受講し、すでに約150名のDifyクリエーター(AIアプリが開発できる人材)を育成しています。
こうした社内で培ったDifyの専門知識を活かしてクライアント企業のDify導入をサポートするDify専門組織を発足いたしました。
新たに発足したDify専門組織では、コンサルタントとAI専属エンジニアの専門チームを編成し、クライアント企業のニーズに応じたソリューションを提供します。コンサルタントは、クライアント企業の実務者に寄り添い、それぞれの専門業務をDifyで再現し、業務プロセスの効率化・高度化を的確にサポートします。AI専属のエンジニアは、Difyなどの基盤構築から運用までを担当し、SaaSや企業データとの接続開発や実装を支援します。これにより、システムの安定した運用を実現します。
さらに今後はHakuhodo DY ONE独自のマーケティングナレッジをDify上に構築し、導入企業で活用できるようにしていく予定です。当社の豊富なマーケティング経験と知見を活用しながら、自社に最適化されたマーケティング特化型のAIアプリケーションを効率的に運用することが可能になります。
Hakuhodo DY ONEでのDify活用事例
Hakuhodo DY ONEでは具体的にどのようにDifyを活用しているのか、Difyを活用して開発したAIアプリを簡単にご紹介します。
Dify活用事例1:0次AI仮説
1つ目の事例「0次AI仮説」は、少ない入力で複数のマーケティングフレームワークを活用し、商品理解や市場理解、顧客理解を迅速に行うためのAIアプリです。
このアプリでは、新規サービスのターゲットや競合情報などの基本情報を入力するだけで、3C分析やSWOT分析などの主要なマーケティングフレームワークに沿った分析結果をAIが生成します。
0次AI仮説のアプリを使えば、経験の有無にかかわらず誰もが短時間で質の高い分析結果を得られるため、戦略立案に必要な情報を整理し多角的な思考を支援するツールとして社内で高く評価されています。
0次AI仮説の詳細や開発の裏側については以下の記事をご覧ください。
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Dify活用事例 マーケティング戦略をサポートするAIアプリ「0次AI仮説」開発の裏側とは
Dify活用事例2:SNS投稿文クリエイター
2つ目はSNS投稿文を生成できるAIアプリです。広告主の名前や参考になるURLを入れると、SNSで高い広告パフォーマンスを得られそうな投稿テキストを自動的に生成します。
商品そのものを分析してペルソナを作成し、そのペルソナがリアクションしてくれそうな広告を作成するなど、さまざまな切り口で投稿文を作成し、さらには一度作成した広告をAIアプリ自身で再度分析し、類似表現がないかといったチェックも実施してくれます。
SNS投稿文クリエイターのアプリについては、以下の記事でご紹介しています。
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博報堂DYグループにおけるAI活用 ~「3つの地平線」と「人間中心のAI」~ ─Advertising Week Asia 2024より
まとめ
今回は、Hakuhodo DY ONEのDify専門組織発足の背景や、社内でのDify活用事例をご紹介しました。
Hakuhodo DY ONEでは、こうしたDifyを活用した新たな取り組みを通じて、クライアント企業のDX支援を一層強化し、AIを活用した革新的なマーケティングソリューションを提供いたします。
AI導入やAI活用に課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。