昨今のWebサイト上では、様々なツールのタグが無数に動作しており、その管理方法はかなり複雑になっています。サイト上におけるタグの設置や管理方法について課題をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
本記事では、タグに関する様々な課題がある中で、DACが提供するソリューション「TagMasters®」の「タグチェック」サービスを用いた解決方法を紹介します。
タグ管理における課題
Webサイトには、ユーザーのサイト内行動を計測する「アクセス解析タグ」、広告効果の測定を行う「広告効果測定タグ」など様々なツールのタグが設置されています。
「タグの仕組み」参考記事:「タグ」を正しく管理するには? タグ管理の運用ナレッジやタグマネージャーの活用方法を詳しく解説
タグの管理が一元化されていないと、異なる方法で設置されたタグが混在し、各タグの実装状況が把握しづらくなる場合があります。
例えば、タグの実装をシステム部門へ依頼した場合は、管理を簡単にするためにタグマネージャーを利用して設置するケースもあれば、マーケティング部や外部のサイト制作会社がWebページへ直接設置するケースもあります。一つのサイトを運用していても、様々な方法で設置されたタグが放置され続けることで、実装が複雑化してしまうのです。
また、タグの実装状況がドキュメントに纏められていないために、担当者の異動時などに正確に引き継ぎが行われず、後の運用に支障をきたすケースもあります。
タグの設置は、施策を実施する上で必要となるデータを正しく取得するための重要な要素です。設置を把握していないタグが原因で二重計測などのトラブルが発生したり、逆に設置漏れによってデータの欠損が生じたりと、取得データの精度に影響を及ぼす場合も多くあります。
一方で、様々な方法で設置されることで管理が複雑になったタグの発火状況をサイト上のすべてのWebページで確認する作業には、非常に時間と労力がかかります。
このように「タグの実装状況を取りまとめられていない」「タグマネージャーの設定内容を把握しきれていない」といった課題を解決する方法として、TagMasters®の「タグのチェック」サービスを詳しく解説します。
「タグのチェック」サービスとは?
「タグのチェック」サービスとは、Webサイトに設置されたタグ全体を可視化することを目的とした「TagMasters®」が提供するサービスのひとつです。タグの可視化や設定の見直しを行うフェーズにおいて必要になる情報を簡単に取りまとめることができます。
「タグのチェック」サービスには、Webサイトのタグの設置状況を抽出して一覧表にまとめる「タグチェッカー」と、タグマネージャーの管理画面上では把握しづらいタグの詳細な設定情報を一覧表にまとめる「ワンタグコンバーター」があります。
Webサイトのタグ設置状況を把握できる「タグチェッカー」
「タグチェッカー」とは、Webサイトに設置している各種タグの有無を検知するサービスです。既に設置されているタグの種別を検知し、未実装のページURLを検出することで、対象サイト内でのタグの種別や設置率を可視化します。
タグマネージャーや外部Javascriptなど様々な方法で設置したタグの発火状況を網羅的に把握したい場合や、各種タグの設置リストは管理しているが、想定通りにページへ設置されているかを確認したい場合に最適なサービスです。
<納品レポートイメージ>
・サイト全体調査
Webサイト全体をクローリングした結果、設置を検知したタグをツール種別ごとに設置率・設置数が把握できるようになっています。
・ページ別調査
ページ単位でタグの設置状況がまとめられています。タグの発火対象URLに過不足がないかを確認したい場合に役立ちます。
・重複ツールID調査
同じツールで管理IDが異なるタグが複数設置されている場合には、タグのIDまで確認することでツールのアカウント単位での管理が可能となります。
タグマネージャーの設定内容を可視化する「ワンタグコンバーター」
「ワンタグコンバーター」は、主要タグマネージャーに設定されたタグの詳細情報を管理画面からエクスポートして一覧化するサービスです。対象のタグマネージャーは現在、Google Tag Manager(GTM)ですが、他タグマネージャーにも順次対応予定です。各ツールのタグ設定情報を1つのドキュメントに整理することで、タグマネージャーの管理画面では把握しづらい設定の詳細を可視化することが可能となります。
タグマネージャーで管理、設置しているタグを一覧で把握したい、一元的に管理するために管理表を作成したい場合に最適なサービスです。
<納品レポートイメージ>
これまで提供してきたタグ管理の経験をもとに改良されてきたフォーマットにより、わかりやすく一元化されていることで、例えばGTMの場合は主な設定要素 “タグ”・“トリガー”・“変数”の詳細を一覧で確認することができます。管理画面では設定の詳細情報を確認する場合は階層が深くなっているため、部分的に設定を検索すること自体が困難な場合があります。それを全てExcelで確認することができるため、細かい設定内容でもすぐに調べることが可能となります。
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「今さら聞けない!タグマネージャーとは?~導入メリットと主要ツールの紹介~」
タグ管理の専門的なコンサルティングサービス「TagMasters®」
「TagMasters®」は、タグ管理における課題に対して目的に合わせて提供するサービスの総称です。タグ管理のフェーズに合わせて、大きく分けると3つのサービスに分かれています。
今回ご紹介した「タグのチェック」の他に、「導入/オペレーション」、「トレーニング」のサービスがあります。
・導入/オペレーション
タグの実装・設定業務をDACのエキスパートが代行します。複雑化する広告効果測定タグを安全かつ正確に設置することで広告効果を正しく評価することが可能となり、ユーザーのサイト内行動を活用した高度なターゲティングを実現します。
・トレーニング
自社でタグの実装・運用の内製化をしたい企業へ状況に応じたトレーニングサービスを提供します。DACのエキスパートがトレーニングを実施することで、ツールの深い知識まで習得し、より運用効率の向上が可能となります。
≫「TagMasters®」について詳しい資料をダウンロードできます。
まとめ
今回は、タグ管理における課題と「TagMasters®」のサービス「タグのチェック」について紹介しました。
DACでは、タグマネージャーやアクセス解析ツールの導入・運用サポートの実績が数多くあります。今回解説した内容以外にも、タグに関する様々なご相談を承っています。お困りの課題をお持ちの際は、ぜひお気軽に一度お問い合わせください。