TagMasters®は、Webサイト上での計測のために設置する「タグ」の管理における課題を解決するために目的に応じて提供するサービスです。
TagMasters®には、企業のタグ管理における課題感や状況に応じて提供する3つのサービスがあります。1つ目は、設置されているタグの状況把握を行う「タグのチェック」サービス。2つ目は、適切な状態で運用を行う「導入/オペレーション」サービス。3つ目は、タグ運用の内製化を行うための「トレーニング」サービスがあります。
過去のブログ記事で、TagMasters®「タグのチェック」サービスを紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
(参考記事:タグの設置状況やタグマネージャーの設定内容を簡単に可視化!「TagMasters」タグのチェックサービス)
今回は、TagMasters®の「導入/オペレーション」サービスについて、タグ運用時によく起こる問題などを交えながら、サービスを利用するメリットや詳細について紹介します。
タグマネージャーの運用時に起こりがちな5つの問題
タグの設置を制作会社へ依頼していたり、社内で管理していたりする方も多いかと思います。タグを管理するためにほとんどの企業が導入している「タグマネージャー」を扱う上でつまずくことが多い5つの問題について説明します。
① 公開したタグが正しく動作していない
広告配信の効果計測をするためには、広告媒体から発行されたタグをタグマネージャーへ設定します。設定後、配信開始してしばらくしてから「媒体の管理画面に計測の数値が上がっていなかった」となると、広告の効果検証ができないなど施策に影響が出てしまいます。
タグマネージャーにタグを設定した時は、タグ公開前のプレビューモードでの確認や公開後の計測確認が大切です。
また、コンバージョンページにタグを設定した場合は、プレビューモードを使い実際のコンバージョンの手続きに沿ってタグの挙動を確認することが必要な場合もあります。
そして、プレビューモードでの発火確認だけではなく、最終的には媒体管理画面での数値確認をきちんと行うことも必須のため、広告運用者との連携が重要です。
② 要件に沿ったタグの設定ができていない
例えば、「/doc 配下のページでタグを発火する」といった比較的簡単な条件をタグマネージャーに設定したとします。この場合、WebサイトのURLがPCでは「/doc」のところ、スマートフォンなどでは「/sp/doc」というように異なっていると、「スマートフォン向けページでタグが動かない」という事故が発生します。
タグマネージャーへタグを設定する条件やタグのコードは、設置するWebページや媒体仕に応じて要件に沿った計測ができるようにきちんとチェックを行うことが大事です。
さらに、設定ミスや漏れが無いかどうかを担当者1人で確認することはなかなか難しいので、要件に沿ったタグの設定を確実に行うにはダブルチェックなど複数人でチェックできることが理想です。
③ タグの設定に時間がかかる
「制作会社にタグの設定を依頼しているが、コミュニケーションや設定完了までに時間がかかる」という相談を多く聞きます。
タグマネージャーへタグを設定する際は、様々な要件の確認や設定作業・チェックが発生しますので、事前に依頼者と設定者でスケジュールを確認した上で、タグ設定を依頼することが重要です。
④ ダイナミック広告を導入したいがリソースがない
ダイナミック広告を導入するためには、Javascriptによるコーディングが必要です。また、Javascriptの知識だけではなく、広告媒体の仕様に沿って媒体側に送信する値を選定するなどの要件定義を行う必要があります。
魅力的な機能が多いダイナミック広告ですが、コーディングの知識だけではなく、媒体の仕様や施策の目的を理解した上で作業が必要になるため、ダイナミック広告を導入するにはハードルを感じる方が多いのが現状です。
⑤ 解析ツールとの連携が難しい
Google アナリティクス など一般に良く利用されるアクセス解析ツールだと、利用するタグマネージャーとの親和性が高く比較的簡単に導入・運用することができますが、高度な計測を行うにはタグマネージャーのカスタマイズ設定が必要です。
通常、施策やKPI・KGIの内容に応じて、特定箇所のクリックやスクロールイベントの計測設定をエンジニアと相談しながら対応する流れになりますが、タグマネージャーとアクセス解析ツールの両方に対する知見が欠かせません。
TagMasters®「導入/オペレーション」サービスを導入するメリット
ここまで、タグマネージャーを運用する際につまずくことが多い5つの問題を説明しました。しかし、これらの注意点を踏まえながら運用を行うリソースがない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
タグマネージャーを利用してタグを運用するには、時間的なリソースと技術的なリソースが必要になります。技術的なリソースではJavascriptなどの専門的な知識とタグマネージャーや解析ツール等のツールに対する知識、経験が必要です。時間的なリソースでは、タグの要件確認や計測確認など様々な注意点を踏まえた慎重な作業が必要になるため、1つの設定でも思った以上に時間がかかります。また、設定にかかる時間だけではなく、タグマネージャーなどのツールや媒体の仕様のアップデートに都度対応するという点では、定期的な情報収集にかける時間も必要となります。
タグの運用にかかる自社のリソースを軽減できれば、そのリソースを広告施策自体の検討や改善など、本来取り組むべきマーケティングの上流工程に対してリソースを充てることができるようになります。
DACが提供するTagMasters®の「導入/オペレーション」サービスを利用すると、時間的なリソースと技術的なリソースの両方を軽減することができます。タグを扱う経験豊富な専門チームが対応しますので、安全かつ正確にタグの運用を任せられるため、お客様はよりマーケティングの上流工程に力を注げます。
TagMasters®「導入/オペレーション」サービスの詳細
TagMasters®の「導入/オペレーション」サービスはニーズに応じた3種類のサービスがあります。
広告タグ設置代行サービス
Facebook(Meta)や Google、Yahoo! などの媒体から発行されたタグを主要なタグマネージャーへ設定する代行サービスです。豊富な経験に基づいた運用フローでタグの設置/管理を行いますので、正確な広告効果の評価を行うことができます。
設定代行が可能な広告タグの種類は、媒体から発行されたタグをURLによる条件で設定する「静的タグ」、発火の条件をイベントハンドリングで設定する「イベントタグ」、購入商品のIDやユーザー情報の取得をする「動的タグ」、と計測に必要なほとんどの広告タグの設定が可能です。
アクセス解析ツール運用サポートサービス
KPIやKGIに沿ったアクセス解析ツールの設計/実装から、サイト分析、モニタリング、オペレーション等の業務をサポートします。DACは Google や Adobe のパートナー認定を取得しており、豊富な知識・経験によるサポートの提供はもちろん可能で、さらに他社にはない中立的な立場で導入支援や運用サポートを提供することができます。
その他ツール設定代行サービス
広告媒体タグおよびアクセス解析ツール以外のタグ設定を代行します。
Google タグマネージャーや、Adobe Data Collection(旧:Adobe Experience Platform Launch)、AudienceOne® のタグマネージャー「Intelligent Tag Management(ITM)」等、主要なタグマネージャーを導入していれば設定代行が可能です。これから導入する企業についてもニーズに合わせたタグマネージャーの選定からサポートすることができます。
まとめ
今回は、TagMasters®の「導入/オペレーション」サービスの紹介と導入メリットについてご紹介しました。
DACでは、タグマネージャーやアクセス解析ツールの導入・運用サポートの実績が数多くあります。今回解説した内容以外にも、タグに関する様々なご相談を承っています。タグの運用や管理でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。