タグマネージャーでデータ利活用を簡単にする方法とは -AudienceOne®のタグ管理機能 ITM のご紹介-

 2018.12.17  株式会社Hakuhodo DY ONE

AudienceOne®には「Intelligent Tag Management(ITM)」というタグ管理機能があります。

AudienceOne®のツール連携タグやイベント計測タグなど様々な用途のために発行したタグを一元管理できます。また、AudienceOne®以外のサイト解析、行動ターゲティング、広告効果測定のタグもITMに設定することが可能です。

本記事では、タグマネージャーの説明と、ITMの基本的な使い方について紹介します。

※2020年2月のリニューアルに伴い、画面キャプチャを最新に更新しました。

タグマネージャーとは

改めて、タグマネージャーについておさらいします。

Webページには、来訪データを様々な視点で分析を行い、利活用するために、多くのタグを設置しています。主なタグとしては、Google Analytics を代表とするサイト解析ツールのタグや広告などの「効果計測タグ」、「ツール連携タグ」、「イベント取得タグ」などがあります。

これらのタグは通常、Webページ内に設置するのですが、Webページの来訪データの可視化・分析手法や利活用の多様化に伴い、年々管理するタグが増えてきています。また、タグによって設置する先のWebページが異なるため、Webページごとに正しいタグを設置し設置状況を管理するのがかなりの手間がかかる上に、設定漏れによる計測ミスをする可能性がある、負荷が高い業務になってきました。

このようなタグを一元管理し、オペレーション負荷を軽減するツールが「タグマネージャー」です。タグマネと略して呼ばれることもあります。

(タグマネージャーの一般的なイメージ)
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タグマネージャーには「親タグ」と呼ばれるWebサイト内の全Webページ共通で使えるソースコードがあります。この「親タグ」をwebサイトに設置すれば、各種ツールのタグは、「子タグ」として、タグマネージャーの管理画面上で簡単に設置・変更・削除することができます。子タグごとに設置したいwebページをURL等で指定することも可能です。

また、多くのタグマネージャーでは編集履歴を残せるため、設定に不備があった場合でも、以前の状態にすぐ戻すことができ、影響を最小限にとどめることができます。
このように、タグマネージャーを利用することで、多様化する分析手法や利活用に素早く柔軟に、効率的に対応することが可能です。

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AudienceOne®のタグ管理機能「ITM」について

冒頭にも紹介した通り、AudienceOne®には、「Intelligent Tag Management(ITM)」というタグ管理機能があります。

AudienceOne®は、サイト来訪者の解析・可視化、リターゲティング・拡張ターゲティングなどの広告活用、マーケティング・オートメーション(以下MA)やプライベートDMP/CDPなどのツール連携、ページ内動作のイベント計測といった様々な活用が可能です。これら全てのタグ管理を画面上で簡単に設定できる機能を持っているのが、ITMです。

ITMを利用することで、AudienceOne®で情報収集したい対象ページを、URLやタイトル、Javascript変数などを利用して指定できます。また、MAやプライベートDMP/CDPなど外部ツールとAudienceOne®を連携する場合に必要な連携タグやページ滞在時間・スクロール率を計測するイベント計測タグも、ITMで設定可能です。

もちろん、タグマネージャーとして、サイト解析ツールや効果測定ツールのタグもITMで設定・管理することができます。その中でも、MarketOne®、Google広告、ヤフーのリスティング広告、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)、CRITEO、Sizmek、FreakOutについては、ソースコードを書くことなく最低限の情報入力のみでタグの設置が完了します。

AudienceOne®を含む様々なツールのタグを一元管理することで、タグの簡単な出し入れだけでなく、設定ミスによるデータ取得漏れやツール連携で行うマッピングの機会損失等を防ぐことができます。

ITMの操作方法をご紹介

ここでは、ITMで簡単にタグを管理する方法を、基本的な操作方法に沿ってご説明します。

ITM管理画面へアクセス

AudienceOne®の管理画面にログインし、右上のタグマークをクリックすると、ITM管理画面がブラウザ別タブで開きます。

※ITMの設定情報は、AudienceOne®のデータオーナーごとに管理されています。AudienceOne®のデータオーナーを複数利用している場合は、ITMを設定したいデータオーナーの画面からITMへアクセスしてください。

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親タグの作成とソースコード発行

まずは親タグ(ITMではユニタグと呼びます)を作成します。
画面右上の「ユニタグ新規発行」からユニタグ新規発行画面を開きます。

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「ユニタグ名」に名称を入力します。
「ステータス」ON/OFFでアクティブ/非アクティブにします。デフォルトではONになっているので子タグが発火できる状態です。
「AudienceOne®タグを自動設定する」に、デフォルトでチェックされています。この設定で、AudienceOne®にデータを蓄積してレポートの確認・分析やセグメント化を行うことができます。

以上で親タグの作成は完了です。

元のユニタグ一覧画面から、作成したユニタグの右側にある「ソースを表示」をクリックすると、ソースコードが発行されます。ソースコードをコピーして、ページに設置してください。

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子タグの作成

子タグの作成の準備として、まず子タグが発火するwebページURLなどの条件を設定します。
配信条件一覧の画面右上「配信条件新規登録」をクリックして登録画面を開きます。

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「配信条件名」に名称を入力します。
「配信条件」に発火させたいURLやクエリストリング、タイトルを入力します。前方一致や後方一致、正規表現での設定も可能です。

これで配信条件の設定ができました。次に、子タグを作成します。

左メニューの「子タグ一覧」を開き、画面右上の「子タグ新規作成」をクリックして子タグ作成画面を開きます。

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「子タグ名」に子タグ名称を入力します。
「タグカテゴリ」を選択し、必要に応じて連携IDやソースコードなどを入力します。
「ステータス」で発火のON/OFFを設定します。

特定の期間のみタグを発火させたい場合は、「時間を指定する」にチェックをして、配信開始/終了日時を設定します。

「次へ」から子タグの配信条件を設定します。

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「配信条件を追加」をクリックすると設定済みの配信条件一覧が表示されますので、設定する条件を選択し、追加してください。
「配信ステータス」のON/OFFで、配信条件ごとにアクティブ/非アクティブを設定します。
「配信イベント」は、「なし(画面表示時)」でサイトアクセス時にタグが発火します。

他の配信イベントとして、オンマウス、オンクリック、滞在時間、スクロール率を設定することができます。また、AudienceOne®イベント計測タグではそれぞれの行動ごとにユーザー計測が可能です。
※イベント計測タグの詳細な設定方法や、計測したデータの活用方法については別の記事でご紹介します。

以上で、子タグの作成は完了です。

New call-to-action

バージョン作成、公開

ここまで、ユニタグ(親タグ)作成、子タグ作成を行いました。ユニタグのソースコードで子タグを発火させるためには、バージョンを作成して公開します。「バージョン」とは、現在の設定内容を保存しておく機能です。

子タグの追加や、配信条件を変更するごとに作成しておくことで、子タグの出し入れや条件変更をさらに簡単にすることができます。また、公開していない設定内容もバージョンとして保存できるため、事前に設定しておいて、許可が出た時にバージョンを公開する、という使い方もできます。

万が一、設定ミスがあった時でも、前のバージョンを保存していればすぐに元に戻すことも可能です。

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まとめ

今回は、AudienceOne®のタグ管理機能であるITMについてご紹介いたしました。ITMによって、多様化する分析手法や利活用に素早く柔軟に、効率的に対応できるイメージが少しでも伝われば幸いです。

ITMは、AudienceOne®を利用すれば、追加手続き不要で利用できますので、ぜひAudienceOne®や他ツールのタグを一元管理するために、ご活用いただければと思います。

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この記事の執筆者

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