データマーケティングとは、収集した顧客データをもとにサービス訴求を行う手法です。
顧客ごとに最適なアプローチを実現できるため、データマーケティングを行う企業が多くなっています。
今回はアプリマーケティングにフォーカスして、データマーケティングの重要性や課題、実施イメージを解説します。
アプリマーケティング市場の概況
アプリマーケティングとは、アプリを通してユーザーとコミュニケーションを取るマーケティング手法です。
スマートフォンの普及率上昇に伴い、スマートフォンとの親和性が高いアプリマーケティング市場は世界的に成長し続けており、性別・年齢問わずに有効な集客手段として多様な業種で活用されています。
アプリの活用にあたっては、ユーザーへの販売促進やロイヤリティの高い顧客を育成することを目的に、継続した接点を構築する必要があります。
しかし、いざアプリを活用しようと思っても、アプリの起動数が少ない等の要因で、プッシュ通知やメッセージがユーザーに届かなかったり、有効な施策を打てず、ダウンロード数が頭打ちになってしまうことも少なくありません。
では、こうした課題に対しては、どのようなマーケティングが有効になるのでしょうか。
アプリマーケティングで最も重要なこと
アプリマーケティングを行う上で最も重要なことは、ずばり「ユーザー理解」です。
アプリ上では、ユーザーの属性情報やアプリの利用時間などといった詳細情報を幅広く収集できるため、様々な角度から分析することによって、ユーザー像を明確にすることができます。
アクティブユーザーの傾向を掴むことができれば、どのようなコンテンツに訴求力があるのかも把握でき、ユーザーに合わせたコンテンツ作成・配信設計が可能になるのです。
このようにユーザー起点のマーケティング施策を実現するためには、ユーザーをしっかり分析し、理解することが重要になります。
しかし、ユーザー分析を行うときには、直面しやすい課題があります。
ユーザーを分析するときの課題
ユーザー分析を行う上で問題になるのが、「分析に活用できるデータが限られてしまう」ことです。
ユーザーから収集できるデータとして、利用開始時に登録する会員情報を例に考えていきます。
まず課題になるのは「データの項目」についてです。
利用開始時に求められる登録項目が多いと、ユーザーが登録を諦めて離脱してしまうこともあるため、入力項目を最低限に絞るケースが多いと思います。
項目が少ないことで母数が獲得できたとしても、収集される会員情報の項目は最低限にとどまり、分析に使えるデータの種類が不十分になってしまいます。
次に課題になるのは「データの更新性」についてです。
会員情報に更新が発生した場合、ユーザー自らが設定画面より更新する必要があります。
そのため、会員情報に登録していた内容から変更があったとしても、不都合がなければ更新されないことも多く、古いデータが残ってしまう可能性があります。
登録されている情報が最新であるのか、正しい情報であるのか、ということがアプリ提供者側では判断できないのです。
データの課題を解決する方法
データの項目や更新性に関する課題を解決する方法はシンプルです。
データの項目が足りなければ他の項目のデータを、更新性が乏しいデータであれば最新のデータを「追加する」という方法です。
アプリで保有している自社データ=1stパーティデータに対しては、生活者のWebサイト上の行動から推計されるデータ=3rdパーティデータの追加が有効です。
Webサイト上の行動から推計されるデータであれば、ユーザー自身の入力によって得られる情報でないため、より最新の状況に近いデータが活用可能です。
例えばアプリの会員登録時に収集している項目が、メールアドレス、生年月日、性別のみの場合でも、ユーザーのWebサイト上の検索行動などから推計される興味関心や勤務地、年収などの情報を追加することで、BIや機械学習を活用したアプリユーザーの詳細分析ができるようになります。
このようにデータを追加するだけで、現状のアプリの仕様を変えなくても、ユーザー理解を深めることが可能です。
3rdパーティデータを追加するために
3rdパーティデータを追加する具体的な方法を知りたい方に向けて、方法の1つとして、弊社サービス「AudienceOne®︎」をご紹介します。
DACでは3rdパーティデータの収集・活用の領域に強みを持つDMPソリューションとして「AudienceOne®」を提供しています。
AudienceOne®︎は国内最大級のデータボリュームを持ち、生活者のWebサイト上の行動から推計した「属性データ」「興味関心データ」などを幅広くご用意しております。
さまざまなデータと自社で収集した1stパーティデータを統合・分析し、各マーケティング施策に活用いただくことが可能です。
データの統合
自社で収集した1stパーティデータを、AudienceOne®に連携することでデータの統合を行います。
AudienceOne®︎へのデータ連携はアプリAPIやファイルを用いて行います。
分析
AudienceOne®︎では推定属性・嗜好性の分析が可能です。
事前にセグメント・カテゴリを作成しておくことで、セグメント間の重複分析も可能です。
分析・生成したオーディエンスセグメントは、そのまま各種マーケティングチャネル・プロダクトへ接続も可能です。
みなさまのアプリマーケティングにおいても、ぜひAudienceOne®︎をご活用ください!
まとめ
アプリマーケティングに重要な「ユーザーの理解」は3rdパーティデータを活用することで実現可能です。
ユーザーの属性、興味関心情報を外部から得たデータで補完することで、ユーザーに合わせたコンテンツを最適な配信経路で届ける導線設計が可能になります。
また、DACが提供するAudienceOne®︎では「属性データ」「興味関心データ」「拡張データ」など、豊富で幅広いデータを取り揃えており、それらを1stパーティデータの各ユーザーに紐づけることができます。
DACでは企業の顧客データを有効的に活用する支援や、外部データを付与するサービスの提供も行っておりますので、ご興味ございましたらお問い合わせください。