本記事では、タグの仕組みや設置方法といった基本から「タグ管理の基本と運用方法」について、事例を交えながら紹介します。
「タグ」の仕組み
皆さんは、自社で運営するサイトやクライアント企業のサイトに設置されている「タグの設定」について、どこまで把握されているでしょうか?
・タグの設置をどう依頼したらいいか分からない
・前任者や他の担当者がどんなタグ設置依頼をしたか分からない
・昔実施したキャンペーンのタグが放置したままになっている
・どこに何のタグが設定されているのか分からない
このようなタグに関する課題をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
「タグの設定」についての課題を解決するために、まずはWebサイト上でタグがどのように動作するものなのか、という基本的な仕組みから解説します。
そもそも「タグ」とは?
Webにおける「タグ」というと、「htmlタグ」がまずあげられますが、このサイトをご覧の皆さまに身近なタグは、サイトの「アクセス解析タグ」とサイト上で効果測定を行う「広告効果測定タグ」の2つになるでしょう。
・サイトのアクセス解析タグ
Google アナリティクスやAdobe Analytics といったアクセス解析ツールで測定。サイトへのアクセス状況を把握することが主な目的。
・広告効果測定タグ
Facebook広告や専用の広告測定ツールなどによる広告効果の測定。効果によってリアルタイムで広告を出し分けるなどが主な目的。
利用用途は分かれていますが、仕組みや設置方法について大きな違いはありません。
タグの仕組み
一般的なタグの仕組みを、ユーザーがサイトにアクセスしたときに発生する「タグの呼び出し(コールや発火とも言う)」を例に解説します。
最初に、ユーザーがブラウザでサイトのURLにアクセスします。URLにアクセスすると、最初にWebサーバからページを表示するための情報である”html”データが送られます。htmlデータをブラウザが受け取るとデータを読み取ってブラウザ上にWebページを表示します。ここまでは通常のWebページを表示する仕組みになります。
※”html”とは「ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ」のことで、テキストに目印(と命令)を付けることによって豊かな表現を実現する、プログラム言語より簡単な言語のことです。
「タグ」は一般的に下のようなhtml記述のかたまりになっていて、この記述をWebページのhtmlデータの中に設置します。
(参考:AudienceOne®のタグ)
設置しておくとWebページを表示する時、タグに書かれているデータを一緒に読み取り、タグ内に指定しているURLへアクセスします。図で表すと下のようになります。
上図の例で説明すると、「DACソリューションサービスのTOPページを見たい」ユーザーがブラウザからURLにアクセスするとWebページが表示されます。同時にWebページ内に設置されたタグによってアクセス解析ツールや広告測定ツールへアクセスします。
Webページの効果を色々測定したい理由から設置するタグが多くなってくるため、「タグマネージャー」を利用してWebページに設置するタグを、ツールを介して設置することで簡単に管理することができます。この場合のアクセスは下図のように一度タグマネージャーにアクセスして、設定された各タグをブラウザに渡し、各タグのツールへアクセスします。
このように、Webページには「タグ」を設置することでツールを使ったアクセス解析や効果測定ができるようになります。
タグの設置方法と課題
「タグ」の設置は、サイトの規模や設置するタグの種類によって方法が異なります。
例えば、タグの実装をシステム部門へ依頼した場合、管理を簡単にするためにタグマネージャーを利用して設置することもあれば、マーケティング部がCX重視で閲覧者の待ち時間を減らすためにWebページへ直接設置することもあります。他にも、サイト制作会社に依頼してWebページに設置するなど、一つのサイトを運用していても設置方法はその時の状況に応じた方法で設置されます。
様々な方法で設置されることで管理が複雑になったタグの稼働状況を、サイト上のすべてのWebページで確認するには、時間と労力がかかるため非常に困難な作業です。また、サイト運営中に担当者が代わることで、タグの責任の所存が曖昧になっている、ということもあります。
こういった状況からサイト運営のタグ管理において頻発する問題として、以下のようなケースが多く見受けられます。
・ページを改修したらアクセス解析や広告効果測定の数値が取得できなくなった。
・測定ツールのアップデートのためにタグを設置し直したいがサイト内の対象ページが分からない。
・Javascriptを使ってWebページ外でタグが設置されているため、測定ツールや管理者が分からない。
・タグ内に記述されているJavascriptにエラーが発生しており、Webページの読み込みに影響を与えているが、タグの管理者が不明のため対処してよいかが分からない。
・同じツールのタグを複数設置したことでタグ同士が干渉して正しく測定できないが、どのタグを削除してよいか分からない。
・そもそも誰が何の目的で設置したのか分からない。
このような問題を放置してしまうと、サイト運営に影響を与えてしまうリスクにつながります。
こうしたタグを取り巻く問題について、事故なく円滑に運用するにはどのようなことに気を付けるべきか、次章で解説します。
タグ管理で気を付けるべき4つのポイント
ここではこれまで多くの企業をサポートしてきたDACの事例から、タグの管理・運用において気をつけておくべき4つのポイントを紹介します。
1.関係者をきちんと把握しよう
「誰が」「いつ」依頼をして「誰が」「いつ」設置しているのか、タグ設置をするのは自社だけか、複数社なのか、を常に把握できるように管理しましょう。
把握することによって共通の運用ルールを定めることが可能になり、作業のバッティングを防ぐなどのメリットがあります。
2. タグの設置対象を把握しよう
設置対象を把握することによって対象外のページへの設置や未設置のページに対して必要な対応を行うことができます。設置対象をきちんと把握していれば新規ページに対してもタグ設置の要否がすぐに判断できます。
3. タグを設置する背景・経緯の情報を把握しよう
設置しているタグがどの部署/企業でどのような情報を取得しているのかを把握しておくことで、ブラウザの規制や個人情報保護のトラブルにおいても即座に対応できる状態になります。タグで設定されている内容が多くあるほど思わぬトラブルを起こすことにも繋がるため、定期的な棚卸しが必要です。
4. 必要な情報を整理してまとめよう
ここまでにあげた3つのポイント「誰が」「いつ」「どこに」「どのような」設定をしているのか、の情報を整理整頓してまとめておくことが大切です。例えば、タグ設置の作業を依頼する場合は、ドキュメントやフォームを使うことで、設置を依頼する側と設置作業をする側のコミュニケーションミスを防ぐことができます。また、設置作業をする側の欲しい情報が明確になることで、設置を依頼する側は事前に準備することができるため、スムーズなタグの運用が可能となります。
これらのポイントをおさえて運用するために有効なツールが「タグマネージャー」です。「タグマネージャー」については以下の記事で詳しくご紹介しています。
この機会にぜひご一読ください。
★今さら聞けない!タグマネージャーとは?~導入メリットと主要ツールの紹介~
https://solutions.dac.co.jp/blog/what-is-tagmanager
ここまでタグ管理で気を付けるべき4つのポイントを説明しました。
このようなポイントをおさえることで、リスクや事故を最小限にしたタグの運用が可能となりますが、自社ですべてを実現するのは非常にハードルが高いかと思います。
そこでDACが提供するタグコンサルティングサービス「TagMasters」を紹介します。「TagMasters」は、効率的にタグを運用できるサービスです。次章で詳しく説明します。
タグのコンサルティングサービス「TagMasters」
2020年9月にDACからリリースした「TagMasters」
は、タグ管理における課題に対して目的に合わせて提供するサービスの総称です。タグ管理のフェーズに合わせて大きく3つのサービスに分かれています。
1. タグのチェック:サイトに設置されたタグ全体を可視化
2. 導入/オペレーション:二つ目は更新頻度の高いタグの実装・設定業務をDACのエキスパートが業務を代行
3. トレーニング:自社で内製化をしたいお客様に対して、お客様の状況に応じたトレーニングサービスを提供
「TagMasters」について詳しい資料をダウンロードできます。
まとめ
今回は、弊社開催セミナー「サイトに溢れるタグを正しく管理するには?タグマネージャー活用術」でお話した「タグについての基本知識」と「タグの運用ポイント」について解説しました。
今後もタグに関するナレッジや「TagMasters」のサービス詳細など、ブログ記事でお送りしますので、ご期待ください。
DACでは、タグマネージャーの導入や運用サポートの実績が数多くあります。今回開設した内容以外にも、タグに関する様々なご相談を承っています。お困りの課題をお持ちの際は、ぜひお気軽に一度お問い合わせください。