【後編】マーケターがデータを扱う時代~CDPの理想的な活用方法と選定ポイントのご紹介~

 2022.12.02  株式会社Hakuhodo DY ONE

この記事を読まれているマーケターの方の多くが、広告配信やCRM施策などのマーケティング施策にデータを活用できていない、といった課題をお持ちではないでしょうか。

本ブログでは、前・後編に分けて、データを活用する基盤となるCDPについて、その必要性やCDPを活用したマーケティング施策の理想形、そしてCDPの選定ポイントについてマーケター目線で解説します。 

前編ではマーケターが直面している課題や、CDPが必要となっている理由、CDPを活用した理想的なマーケティング施策をご紹介しました。後編の本記事では、マーケターがCDPを扱う上で重要なポイントと、弊社が推奨するマーケターにとって使いやすいCDPについてご紹介いたします。

CDPのタイプについて

前編で紹介した理想的なマーケティング施策を行うために、CDPの活用は必要不可欠です。しかし、CDPにも様々なタイプがあり、最適なタイプを判断することは難しいです。

まずはCDP大きく3つのタイプに分けて、それぞれの特徴や強みを解説します。

CDPのタイプ

I. 自社開発

まず初めに自社で構築するCDPについてです。こちらはAWSGCPなどを活用して、自社でデータ収集・統合・分析を行うデータ分析基盤を構築していくものです。メリットとしては、自社でイチから作るためカスタマイズしやすく、自社で必要な機能を選定して構築できるため、スモールスタートしたい企業に向いています。

II. MA・施策ツールベンダー

次にMAなどの特定の施策を行うツールをメインに開発しているベンダーが構築した、SaaSCDPです。代表的なものではSalesforceや、Adobe Marketing Cloudがあります。メリットはそれぞれのベンダーが開発したツールとシームレスに連携できるため、クイックにデータ活用が可能な点です。

III. CDPベンダー

最後に、CDPをメインに開発しているベンダーが構築したSaaS型のCDPです。代表的なものとしてはTreasure Data CDPTealiumなどがあります。メリットは、SaaS型のCDPのため自社で機能のアップデートを行う必要性がないことです。また他のマーケティングツールと簡単に連携できるコネクタ機能を搭載している点や、SQLなどの専門知識がなくともセグメントを作成できる点もあります。

マーケター目線でのCDP選定ポイント

3つのタイプにうち、マーケターの方にはCDPベンダーが構築したSaaS型CDPをおすすめします。理由としては他のマーケティングツールとの連携が容易であり、広告施策からCRM施策までの幅広い領域で自社データを活用したコミュニケーション戦略を立てやすいためです。

しかし、SaaS型CDPの中にも種類があるため、どのCDPを導入するか判断するために押さえるべきポイントがあります。

以下ではマーケターがCDPを選定するにあたっての重要なポイントを3つ解説します。

マーケター目線でのCDP選定ポイント

ポイントI

「自社内でデータ活用を推進可能か」
CDPを活用していくためにも、自社内でデータを整理したり、施策に活用したりできる環境を作ることが必要です。またそのような環境を目指すにあたってのデータを扱える人材やナレッジを保有していることが好ましいです。

ポイントII

「顧客分析や顧客コミュニケーションツールとのデータ連携は容易か」
実際にマーケターが自社のデータからインサイトを得て施策につなげるためにも、コミュニケーションツールと連携して施策を行う必要があります。そのため、ツール連携の際に開発工数がかからず、容易に連携できるシステムがCDPに搭載されているかは重要なポイントです。

ポイントIII

「SQLなどの知識・スキルがなくてもCDPを活用したデータ活用が可能か」
CDPを活用して施策を行うにあたり、データ連携やセグメント作成を行う領域はマーケターの方が担当します。そのような業務にはSQLPythonなどの専門知識が必要になってくることもあります。しかしマーケターの方で、そのようなエンジニア的なスキルを持ち合わせている方は多くないため、専門スキルがなくともCDPを活用できるかは重要になります。

弊社が推奨するSaaS型CDP「Treasure Data CDP」

改めて整理すると、マーケターの方がCDPを活用する際には、以下の3つのポイントが重要となります。

  1. 自社内でデータ活用を推進できるか
  2. 顧客コミュニケーションツールとの連携は可能か
  3. 専門スキルがなくてもCDPを活用できるか

これらのポイントを踏まえたうえで、弊社はSaaS型CDPの1つである「Treasure Data CDP」を推奨しています。

I. Treasure Data CDPとは?

Treasure Data CDPは2011年にアメリカで設立されたTreasure Data社が開発しているCDPとなります。Treasure Data CDPについては過去の連載記事でも触れておりますので、ぜひご一読ください。

II. Treasure Data CDPを推奨する理由

弊社がTreasure Data CDPを推奨している理由は、マーケターがSaaSCDPを扱う上で重要な3つのポイントすべてをTreasure Data CDPが抑えているためです。

Treasure Data CDPを推奨する理由

Treasure Data CDPの強み:CDP人材育成サービス

Treasure Data CDPの強みである、CDPに関するナレッジや操作方法、そして社内で足りない人材を支援するサービスが、重要なポイント①「自社内でデータ活用を推進可能か」にあたります。またCDPを活用していくにあたっての戦略策定から、データ基盤の構築、その後のデータ活用までといったプロジェクト全体の設計に関するノウハウを、実際のケースをもとに提供しています。

(以下の図=人材育成サービスの全体像及びカリキュラム)

人材育成サービスの全体像及びカリキュラム

弊社はTreasure Data社から、Treasure Data CDPの人材支援・顧客支援体制構築している企業に送られる「The Best Academy Grouth Partner」を受賞しているので、お客様と伴走してサポートしていくことが可能です。

Treasure Data CDPの強み:500を超えるコネクタによる容易なデータ連携

「顧客分析や顧客コミニュケーションツールとのデータ連携が容易か」という重要なポイントIIにあたるのが、Treasure Data CDPの強みである500を超えるコネクタ機能です。他のCDPは、コミュニケーションツールと連携する度に開発を行う必要がありますが、コネクタ機能があれば開発を行わずに連携できます。そのため、開発に関わるコストや工数がかからず、施策のスピーディーな実行が可能です。

▼コネクタ機能を搭載しているツールマップ

コネクタ機能を搭載しているツールマップ

③Treasure Data CDPの強み:専門知識不要なGUIで操作可能

「SQLなどの知識・スキルがなくてもCDPを活用したデータ活用が可能か」という重要なポイントIIIにあたるのが、専門知識がなくともGUIで簡単にデータ連携・セグメント作成ができるというTreasure Data CDPの特徴です。CDPの活用フローは下記の通りで、もちろんマーケターがデータを使えるようにする前に、専門スキルをもったエンジニアが関わる工程もあります。

Treasure Data CDPの強み:専門知識不要なGUIで操作可能

しかしTreasure Data CDPでは、マーケターとエンジニアが関わる領域が明確に分かれており、マーケターの領域では専門知識がなくともGUIで完結できます。そのため、データを活用したセグメント作成や、マーケティングツールとの連携が容易であり、施策のスムーズな実行が可能となります。

Treasure Data CDPの強み:専門知識不要なGUIで操作可能

まとめ

弊社ではマーケターがCDP活用する際には、ベンダーが開発したSaaSCDPを推奨しています。SaaSCDPを活用していくうえで重要なポイントは3つあり、それらを押さえたCDPTreasure Data CDPになります。

重要ポイントとTreasure Data CDPの強みをまとめると以下のようになり、マーケターにとって非常に使いやすいCDPだといえます。

重要ポイントI
自社内でデータ活用を推進できるか
→Treasure Data CDPの「CDP人材育成サービス」で推進可能

重要ポイントII
顧客分析や顧客コミュニケーションツールとの連携が容易か
→Treasure Data CDP500を超えるコネクタによって容易にデータ連携可能

重要ポイントIII
SQL
などの知識・スキルがなくてもCDPを活用したデータ活用が可能か
→Treasure Data CDPの専門知識不要なGUIによって操作が可能

弊社ではTreasure Data CDPの構築やコンサルティング、データ戦略など、今回お伝えしたサービスに留まらず、課題に合わせてさまざまなサービスを提供しています。CDPにご興味のある方、導入を検討している方は、お気軽にご相談ください。

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