Cookie規制が進み、企業のマーケティング活動にデータの活用が重要視されている昨今、『カスタマー・データ・プラットフォーム(CDP)』が注目を集めています。
本ブログでは、このCookieレス時代で直面する技術規制や法改正などの環境変化に適応し、いかに顧客とのエンゲージメント強化を図ることができるか、CDPの活用方法をLINEとの連携に着目してお伝えいたします。
前編ではCDPが担う役割やフルファネルマーケティングの重要性についてご紹介しましたが、後編ではさらに深掘りし、LINEと連携することで可能なマーケティング施策を具体的にご紹介いたします。
関連ページ
LINE×CDPによる相乗効果
前回、LTVの最大化のためにはフルファネルマーケティングが重要となっていく点や、LINEとCDPを連携して活用することでそれが実現可能な点をお伝えしました。この連携は、DACが提供を開始したデータ連携サービス「DialogOne®Connect」を用いることで実現できます。
このようにLINEアカウントのデータとCDPで保有する自社データの双方向のデータ連携、統合を行うことで、ファネルごとの施策やそのPDCAサイクルの効率化につなげることが可能です。
各ファネルで実施すべき施策や取るべきコミュニケーションは異なってきますが、図のように「認知」「興味関心・理解」ファネルではLINE広告配信を行う、「獲得/購入」ファネルではLINEでの販促を行う、など各ファネルで行うべき施策に対応したアプローチが用意されているのがわかります。保有、統合している活用段階の異なるユーザーそれぞれに適したコミュニケーションを実施できる点がLINE×CDPの強みです。
次章からはどのような施策を実施できるのか、をより具体的にご紹介します。
LINE×CDPでできるマーケティング
1.自社×友だちデータを活用した効率的なLINE広告配信
ここまでお伝えしているように、CDPでは様々なチャネルや施策を実施する上で発生した自社データを保有することができます。LINE会員データに基づいた条件だけでなく、実際にECサイトで購入したデータや今までの施策への反応といった条件から配信ユーザーをセグメント化し、ターゲティングすることが可能です。
2.LINEで完結する最適なUXを提供する販促
フルファネルマーケティングに適しているLINEでは「認知」から「優良顧客化」まですべてのファネルで施策を行えますが、この施策ではLINEアカウント上でポイント管理からコミュニケーションまでを一貫して行っています。LINEのトーク画面からCDPへデータ連携することで、ユーザー個別にデジタル上でのポイントカード活用、おすすめ商品の訴求を行うことができます。このようなユーザー1人1人へのコミュニケーションを可能とすることでブランドのロイヤリティを向上させるUXが実現できます。
3.機械学習による公式アカウントでのCRM最適化
CDPを活用することで機械学習を用いた施策の検討も可能です。セグメントの最適化、アプローチのタイミングなど、CDPならではの手法でシナリオ設計を最適化することでLTV最大化に貢献します。
まとめ
このように、CDPを導入することでLTVを基準としたフルファネルマーケティングを実現できるだけでなく、相性の良いプラットフォームであるLINEと組み合わせることでさらなる有効活用が可能となります。
DACではCDP構築に当たってのデータの棚卸、環境構築、運用までトータルサポートが可能です。LINEを活用した施策の事例もご紹介可能ですので、ご興味を持っていただけましたらお気軽にお問い合わせください。
また、本記事の内容を押さえたホワイトペーパーも公開しておりますので、ぜひご覧くださいませ。