クリック率が上がる!過去実績からわかったリッチメニューの活用

 2022.12.12  PORTL編集部(トーチライト)

LINE公式アカウントのトーク画面の下部に表示される「リッチメニュー」

このリッチメニューを上手く活用すると、クリック率が上昇し、詳しい情報が掲載されているWebサイトへの流入などが期待できます。しかし、情報の配置場所やデザインが間違っていると、その効果は見込めません。

そこで今回は、リッチメニューを有効的に活用するためのポイントを過去実績とともにご紹介します。これからアカウントを開設する方はもちろん、すでにLINE公式アカウントをお持ちの方は自社のアカウントと比較しながらご覧ください。

※本記事はトーチライト運営の「PORTL」の記事を一部編集の上、転載する形で掲載しています。

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基本編:訴求コンテンツを厳選する

リッチメニューはメッセージ配信と異なり、トークルームに固定で表示されます。

そのため、伝えたい情報が流れてしまうことなく、確実にユーザーに届けることが可能です。また、トークルームを開いた時の占有率も高いため、上手く活用すれば大きな効果を期待することができます。 リッチメニューの効果を高めるためには、訴求するコンテンツを厳選しましょう。

例えば、過去の事例で6分割のリッチメニューの1枠を使ってセール訴求したものと、2枠を使ってセール訴求したものとでは、クリック率に2倍も差が出ました。

リッチメニューにさまざまなコンテンツを詰め込みたくなる気持ちはわかりますが、重要なコンテンツを選び、トークルーム内での占有率を上げることで、効果を最大化することができます。

【A-29】図1

 

設定編:クリック率が上がるリッチメニューの設定

続いて、クリック率が上がるリッチメニューの設定方法についてご紹介します。

コンテンツの配置


LINE公式アカウントの管理画面(OAM)では、リッチメニューのリンクを最大6つ設定することができます。そのなかでも、効果を最大化できる場所は右下です。右手でスマートフォンを利用するユーザーが多いため、リッチメニューの右下エリアは1番クリックしやすい場所と言われています。

これを検証するために、弊社が運用している6分割のリッチメニューを使用したアカウントで、ABテストを行いました。

どちらのクリック率が高いのかを検証するために、同じクリエイティブを①下段真ん中エリア、②下段右下エリアのそれぞれに設置したリッチメニューを2種類用意しました。

すると、②下段右下エリアのクリック率が2.5も高くなることがわかりました。


このように、設置するエリアによって数値が変動するため、特に重要なコンテンツや外部に遷移させたいコンテンツは右下エリアに設置しましょう。

【A-29】図2

リッチメニューのサイズ


OAMでは、大サイズと小サイズの2種類からリッチメニューのサイズを選択することができます。2つのサイズは高さが異なり、大サイズは小サイズの2倍の高さがあります。

そこで、サイズで効果がどれだけ変わるのか検証を行いました。

 1ヶ月間で大サイズと小サイズのリッチメニューの出し分けを行ったところ、大サイズのリッチメニューのクリック率が、小サイズの1.5になりました。

リッチメニューの魅力は、画面占有率の高さです。やはり大サイズの方が、トークルームを開いた際に目を引くため、リッチメニューの効果を最大化できます。

【A-29】図3

メッセージ配信とクリエイティブの組み合わせ


キャンペーンなどの期間が限定されているコンテンツでは、あえてリッチメニューで訴求するコンテンツを1つにして、メッセージ配信のクリエイティブとあわせて配信することで大きな効果が得られます。

例えば、リッチメッセージにアンケートを表示させて、リッチメニューから回答してもらう仕組みにするとします。この時リッチメニューとリッチメッセージのクリエイティブに関連性がある場合とない場合では、クリック率が大きく変わります。

弊社で運用するアカウントのなかでも、メッセージ配信とリッチメニューのクリエイティブに関連性のある配信は、クリック率が上昇することがわかりました。期間が限定されるキャンペーンやアンケートなどを行う際にはとても有効的です。

【A-29】図4

 

応用編:APIツールを活用する

ここまで、OAMでできるリッチメニューの効果を最大化させるための工夫をお伝えしました。ここからはさらにリッチメニューを活用していきたいと考えている方に向けて、APIツールを利用したリッチメニュー活用についてご紹介します。

 

タブ切り替え機能


リッチメニューが重要な配信コンテンツのひとつであることは理解していただけたと思いますが、リッチメニューにコンテンツを詰め込みすぎて逆効果になってしまう可能性もあるので注意が必要です。そんな時におすすめしたいのが、「タブ切り替え機能」です。

タブの部分をタップすると、別のリッチメニューに切り替わる仕組みになっています。この機能を活用すれば、リッチメニューにさまざまなコンテンツを入れることができます。ただ、2枚目以降のリッチメニューを見せるには、友だち自身にタブを切り替えてもらう必要があります。そのため、もっとも重要なコンテンツはトークルームを開いた時に、1番最初に見えるように1枚目に置いておき、優先順位が低いものは2枚目に設置するといった工夫をすると常設するコンテンツを増やすことができます。

 

出し分け機能


友だちの属性ごとにリッチメニューを出し分けることができます。

例えば、すでに会員の友だちのみ会員ページのログインボタンを設置したり、商品未購入者のみキャンペーン情報を出したりすることができるのです。そうすることで、必要な情報だけを出すことができるようになり、貴重なリッチメニューの枠を効果的に活用することができます。

 

アクションエリアのカスタマイズ


アクションエリアとは、画像内の特定の部分をタップした時に起きるアクションを設定できる範囲のことです。

OAMでもアクションを設定することはできますが、アクションエリアや入れることができるコンテンツの数に制限があります。しかし、APIツールを使うことでアクションエリアを自由にカスタマイズすることができるようになります。この機能は、「タブ切り替え機能」や「出し分け機能」と合わせて利用するとリッチメニューの活用の幅がさらに広がります。

例えば、リッチメニューでアンケートを実施後、そのデータをもとに最終的に表示するリッチメニューを出し分けるといった施策では、アンケートの設問文と選択肢をリッチメニューのなかで全て表示させる必要があります。この場合、OAMのテンプレートで実装するのはかなり無理矢理になってしまうので、APIツールを使用して設問ごとの説明文や選択肢にあわせてリンクエリアを設定することをオススメします。

 

おわりに

いかがでしたか?
今回は、リッチメニューを効果的に活用していくためのポイントを解説しました。メッセージ配信と同じくらい、リッチメニューの設計が重要だということを知っていただけたら幸いです。

DACではMessaging API対応ソリューション「DialogOne®」を提供しています。またトーチライト社と連携し、企業のLINE公式アカウント運用を支援する「SNS運用コンサルティングサービス」を提供しています。LINE公式アカウント活用においてお困りごとがございましたら、ぜひご相談ください。

※本記事はトーチライト運営の「PORTL」の記事を一部編集の上、転載する形で掲載しています。

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この記事の執筆者

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