Amazon Marketing Cloudの新機能『Paid Features』を解説!

 2024.04.05  大塚 皆人

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こんにちは!
Hakuhodo DY ONEのコマースDX横断対応組織「CROSS COMMERCE Studio」です。

今回もECに携わるマーケターや、Amazon Adsに興味をお持ちの皆様にAmazon Marketing Cloud(以下、AMC)の最新情報についてお届けします。
本記事ではAMCに実装されている「Paid Features」機能の詳細を解説していきます。

Paid Features機能とはいったいどのようなものなのか、詳細や活用例をどこよりも詳しくお伝えしていきますので、AMCに少しでも興味をお持ちの皆様はぜひ最後までご確認ください。

本記事の前に、Amazon Marketing Cloudの基本やAmazon Adsについて情報を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
【詳細解説】Amazonが提供するデータクリーンルーム Amazon Marketing Cloudとは??
【詳細解説】AmazonDSPの新常識:AMC Audiencesとは?


Paid Features機能について

2023年、AMCに”Paid Features”という機能が実装されました。
この機能では、AMCの管理画面上から有料でデータを購入することができます。
従来は広告のレポートデータを対象にした分析が主でしたが、本機能でデータを購入することで分析の幅を広げることが可能です。

米国ではExperian社が提供する「自動車購入に関するデータ」やFoursquare社が提供する「実店舗(オフライン)の訪問データ」などをAMCの管理画面から購入することで、より簡易的にAmazonの広告レポートとの統合分析が可能になります。

日本で利用可能な有料データは現在2種類となっていますが、今後も様々なデータが追加される予定となっています。
具体的にどのようなデータを購入し、分析に活用できるのか紹介していきます。

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ショッピングインサイト(Shopping Insight)

1つ目の利用可能なデータは「ショッピングインサイト」と呼ばれる広告非接触者も含む自社商品の閲覧・購買に関連するデータです。

従来のAMCで分析可能なユーザーは、基本的に自社商材の”広告に接触したユーザーのみ”であり、広告に接触せずに自然検索から訪れたユーザーは分析対象に含めることはできませんでした。
しかし、ショッピングインサイトのデータを活用することにより”広告の非接触者”も含めた”自社商材の閲覧・購買データ”を利用した分析ができるようになりました。

イメージとしては下記の画像のように、従来のAMCでは①のユーザーのみが対象でしたが、ショッピングインサイトを活用することで②のユーザーまで分析対象とすることが可能になります。

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ショッピングインサイトの利用で可能になること

先述の通り、自社商材以外については分析することはできませんが、自社の商材については広告接触・非接触を問わず、全てのユーザーを対象として分析の実施が可能です。
そのため、通常のAMC分析よりも深いインサイトを発見することが可能となっています。

例えば「広告接触者と非接触者で商品の購入率がどれくらい異なるのか?」といった広告効果の確認や「商品の平均リピート期間はどれくらいか?」「平均購買金額はいくらくらいか?」「併売商品にはどのような商材がえらばれているのか」などユーザーの購買に関する様々な情報を深く探ることができるようになります。

オーディエンスセグメントインサイト(Audience Segment Insights)

2つ目の利用可能なデータは、オーディエンスセグメントインサイトと呼ばれるAmazonユーザーの興味・関心に関するデータです。

オーディエンスセグメントインサイトは、自社の顧客に限らず”すべてのAmazonユーザー”を分析対象として利用が可能となるものです。

ただし、あくまで利用可能なのは”ライフスタイル・インマーケットに関するオーディエンスデータ”のみであることに注意が必要です。デモグラ情報などは非対応です。

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オーディエンスセグメントインサイトの利用で可能になること

オーディエンスセグメントインサイトでは興味・関心に関するデータとなるため、Amazonで商品販売を行っていない広告主も利用することが可能です。

例えば特定カテゴリーに興味関心を持っているユーザーがどれくらいいるのか」という情報や同ユーザーの内、何割が自社の商材を閲覧しているのか」といった情報を分析することができるようになります。

活用例

ショッピングインサイトを活用した事例をご紹介いたします。
以下は、Amazon広告の配信効果を分析するために、Amazon広告に接触したユーザーと接触しなかったユーザーの購入傾向を分析した事例です。

分析を行ったところ、広告に接触し購入に至ったユーザーの定期便加入率は、そうでないユーザーと比較し高い結果となりました。
結果より、広告で顧客を獲得することの有用性が確かめられた一つの事例となりました。

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このように広告効果を確かめることはもちろん、顧客の購買行動を確かめることも可能です。
Amazon Adsのデータだけでなく、広告非接触者も含めた様々な分析を実施できるのがショッピングインサイトの特徴であり、Amazonマーケティングにおいて非常に強力な武器となります。

Paid Featuresを利用可能な条件とは

最後に、Paid Features機能の利用条件について解説します。
Paid Features機能は、AMCをご利用のすべてのアカウントに対し提供されています。
ただし、AMCの利用についてはAmazon Adsと取引のある一部の広告主や広告代理店のみとなっております。

Hakuhodo DY ONEはAmazon AdsのアドバンストパートナーとしてAMCの利用はもちろん、スポンサー広告やAmazonDSPなどさまざまなAmazon Adsのサービス提供・支援を行っております!
より詳しい事例やマーケティング活用など、Amazon AdsやAMCについてご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、Amazon Marketing Cloud(AMC)に実装されている「Paid Features」機能の詳細を解説しました!

Hakuhodo DY ONEではAMCに関する案件のご相談を承っております。
少しでも興味を持っていただけたマーケターの皆様はぜひお問い合わせ下さい!

また、今後も定期的にAMCの活用事例やアップデート情報を発信していきますのでぜひご覧いただければと思います。


■CROSS COMMERCE Studioについて
Hakuhodo DY ONEの「CROSS COMMERCE Studio」は、ECモール、自社EC、ソーシャルコマースに関する既存のサービス、ツール、ソリューションを1つに統合し、eコマース領域を横断的かつシームレスに支援する体制。
施策管理・進行および、各個別領域を横断したシームレスな形でのコンサルティング、ツール・制作機能を提供し、企業のeコマース領域におけるマーケティング活動の最適化支援を行います。

この記事の執筆者

大塚 皆人

2018年にDACへ入社。Amazon、楽天、Yahooショッピング初めEC媒体のソリューション開発&販売を担当。専門はECマーケティングにおけるデータ分析&検証。

2018年にDACへ入社。Amazon、楽天、Yahoo...

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