Amazonの主な購入導線は、トップページのカテゴリーやおすすめ表示から検討する、または、検索窓からキーワードを検索して商品を検討するの2つに大別されます。
その購入割合を見ると「検索」からの購入が7割以上を占めていると言われています。
では「検索」から来たユーザーをいかに購入へ繋げるか―。
Amazonの検索結果ページにはオフラインの売り場とは異なり無数の商品が陳列されています。
その中で、ユーザーに商品を見つけてもらうためには、Amazon検索エンジンとユーザーに対して、適切な商品タイトル・商品画像を設定することが重要となります。
そのため本記事では、Amazon検索エンジンとユーザーへの対策が何故重要なのかを説明したのちに、Amazonの売上最大化のためにとても重要な商品タイトルの付け方、商品画像の選定ポイントを説明していきます。
Amazon検索エンジン対策の重要性
Amazonの検索結果ページの商品の陳列順位はAmazon検索エンジンの評価によって決まっています。(Amazon広告を除く)
Amazonでユーザーに商品を見つけてもらう最も効果的な方法は、ユーザーの目に留まりやすい検索結果ページ上段に自社商品を表示することです。
▼Amazon検索エンジンの評価をあげるためのポイント
- 直近の注文数
- 購買率
- 商品の評価/レビュー
- ページ内キーワード
厳密にはAmazon検索エンジンの評価項目はブラックボックスとなっていますが、基本的には上記4つが評価に大きく影響していると言われています。
直近の注文数や購買率に関してはすぐに改善できるものではなく、改善していく中で徐々に評価が上がっていく項目となります。
商品の評価/レビューの対策方法に関しては今後の記事で取り上げていきますのでそちらも参考にしてご活用いただければと思います。
そしてページ内キーワードとは、今回の商品タイトルが当てはまります。中でも商品タイトルは評価の比重が高く重要な要素となっています。
- 商品タイトル
- 商品説明文
- 商品紹介コンテンツ
- 検索キーワード
- 広告キーワード
検索結果1ページの1段目と最下段では閲覧数・購買率に大きな差が生まれます。
正しく対策を実施し、売上を増加させましょう。
ユーザー対策の重要性
Amazon検索エンジンの対策を行い、検索結果ページの上位に表示されたとしてもユーザーに興味関心をもってもらわなければ購入には中々繋がりません。
検索結果ページで表示される商品の情報は商品タイトルと商品画像となります。
つまり商品の顔としてユーザーに表示されるため、タイトルが商品の特徴を分かり易く表していることや、商品画像が高解像度で鮮明であることが重要です。
しかし、商品タイトルを長くし特徴を盛り込むことで、検索エンジン対策にはなりますが、ユーザーにとっては分かりにくくなり転換率を下げてしまっては本末転倒です。
検索エンジン対策とユーザー対策は時に相反するものとなりますが、あくまでユーザーが分かり易くあることを意識しながら、バランスよく対策していくことが望ましいです。
ここまで商品タイトル・商品画像が2つの視点で何故重要であるか説明してきましたが、
ここからは本題に入ってそれぞれ具体的にどのような対策のポイントがあるのかについて紹介していきます。
商品タイトルの付け方
商品タイトルは前提としてAmazonの規約に則った上で対策しなければなりません。
そのためまずはAmazonの規約を確認していきます。
▼商品名ルール
- 文字数は全角50文字以内(アパレル系やジュエリーなどは全角65文字以内)
- 商品タイトルは「メーカー+ブランド名+商品名+仕様(色・サイズ・タイプなど)+型番で記載
- 各項目は半角スペースで区切る
▼商品名禁止ワード
- 英数字/ハイフンは半角での入力、半角カタカナ
- 商品名と関係ない言葉や記号
- 特殊文字や特殊記号、機種依存文字((㎏, ㍑,#,$,②,Ⅱ,☆など)
- 使用禁止単語・フレーズ(セール、値引き率、送料無料など)
- 最上級表現(最安値、日本一、世界一など)
- 断定的表現(最高、完全、完璧など)
- 時間的優位性表現(最新、Newなど)
- 限定表現(期間限定、今だけなど)
規約に則ったうえで対策するポイントは3つあります。
①商品タイトルの長さは40文字前後で
現在Amazonを利用しているユーザーのほとんどはスマートフォンから利用しています。
そのためタイトルの文字数が長すぎるとユーザーのファーストビューに収まりません。
しかし短すぎても商品の特徴が伝わらず、SEOの観点でもよくありません。
対Amazon検索エンジン、対ユーザーの両方にとってバランスの良い文字数が望ましいです。
②ビックワードを商品タイトルの先頭に寄せる
ビックワードはユーザーの目に留まりやすい前半に分かり易く記載しましょう。
(例:ファッション系であれば「メンズ」「レディース」など)
③一般的に良く検索されている名称にする
ユーザーが検索したキーワードとの関連性を高めるため、商品タイトルには一般的に使用されている名称を採用しましょう。
一般的に使用されているキーワードが分からない場合は、Amazonサジェストキーワードを使用してみると良いかもしれません。
Amazonの検索窓で商品に関連するキーワードを入力すると、よく関連して検索されているキーワードが自動で検索窓の候補として提案されますので、こちらも取り入れましょう。
商品画像の設定ポイント
商品画像は前述のとおり、検索結果ページでは商品の顔であることや商品詳細ページにユーザーが訪れた際には、まずは視覚的な情報から取り入れていていきます。
その際に商品画像が低解像度であったり、枚数が少なく情報不足であると購買率が下がってしまいます。
▼商品画像の構成
商品画像はメイン画像とサブ画像に大別されます。
メイン画像は商品詳細ページの商品画像1枚目や、検索結果ページで表示される画像を指します。
サブ画像は製品の特徴や使用用途など情報を補足する画像となります。
2021年からサブ画像に動画のFMTが追加されたため、商材によっては使用イメージや機能性を伝えるために積極的に取り入れましょう。
メイン画像は最もユーザーの目にする写真となり、規定が細かく定められています。
▼メイン画像の規定
- 白抜きの商品画像(RGBカラー値:255, 255, 255)
- 商品は画像の枠内に収める
- 商品の上部または背景に、テキスト、ロゴ、縁取り、カラーブロック、透かし、その他のグラフィックを配置することはできない
- パッケージを外した状態にする(輸送箱、バッグ、ケースは、商品の重要な特徴でない限り、画像に表示してはいけない)
- 画像はJPEG推奨
▼商品画像のポイント
- 構成としては画像6枚(メイン含む)とビデオ1点が望ましい。(最小1枚最大9枚まで登録可能)
- モバイルやアプリは向けに解像度の高い1,500ピクセル以上の画像とする
- マウスオン時にも画像がぼやけずにはっきりと視認できることが望ましい
(1000ピクセル以上の商品画像を登録すると拡大機能が自動設定されるが、1000ピクセルであると拡大時の解像度が低いため長辺が1,600ピクセル以上であるとよい)
商品画像もユーザーの転換率に大きく影響するポイントとなります。
商品タイトルに比べて対策がしやすいので、ぜひ本記事のTipsを活用していただければと思います!
おわりに
今回はAmazonの商品タイトルの付け方と合わせて商品画像の設定ポイントを解説しました。
この記事をご覧いただいた方は、商品タイトル、商品画像の重要性をより感じていただけたのではないでしょうか!?
今後の記事では、今回紹介しきれなかった商品評価やレビューなどAmazonリテール面の記事を更新していきますのでぜひご覧ください!
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