こんにちは!
Hakuhodo DY ONEのコマースDX横断対応組織「CROSS COMMERCE Studio」です。
Amazonで商品を販売するにあたって、商品タイトルと商品画像は非常に重要です。
これらは、ユーザーが商品を見つけるための重要な要素であり、購買意欲を高める役割も担っています。
この記事では、Amazonの商品タイトルと商品画像に関するルールを詳しく解説し、魅力的な商品ページを作成するためのポイントをご紹介します。是非最後までご覧ください。
Amazonにおける商品タイトル・商品画像の重要性
Amazonではオフラインの売り場とは異なり、無数の商品が陳列されています。
例えば、コーヒーを例に挙げてみると、ある店舗に陳列されているコーヒーの種類が12ブランドであるのに対し、Amazonでコーヒーを検索すると、検索結果の1ページ目だけで37ブランド、それ以降も含めると数千にものぼります。
Amazonの主な購入導線は、トップページのカテゴリーやおすすめ表示から検討する、または、検索窓からキーワードを検索して商品を検討するの2つに大別されますが、 その購入割合を見ると、検索結果ページからの購入割合が全体の7割を占めていると言われています。
では「検索」から来たユーザーをいかに購入へ繋げるか―。
無数に商品があるなかでユーザーに商品を見つけてもらうためには、ユーザー目線で分かりやすい商品タイトル・商品画像を設定することが重要となります。
以下Amazon検索結果ページの表示からも分かるように、商品タイトルと商品画像が商品の「顔」となるため、タイトルが商品の特徴を分かり易く表していることや、商品画像が高解像度で鮮明であることがポイントとして挙げられます。
また、ユーザーに商品を見つけてもらい購入してもらうためには、検索結果ページの上段に商品が表示されるようにすることも大切です。
Amazonの検索結果ページの商品の陳列順位はAmazon検索エンジンの評価によって決まっていますが(Amazon広告を除く)、この評価を上げるためにも、商品タイトルのつけ方がポイントとなっていると言われています。
このように、数多くの商品が販売されているAmazonにおいて、自社の商品を見つけてもらう・購入してもらうためには、「売れる」商品タイトル・商品画像の設定が必要不可欠です。
では次章からは、具体的にどのように商品タイトル・商品画像を設定していくべきなのか、ポイントを紹介していきます。
Amazonの商品タイトルの付け方
商品タイトルに関する規約
商品タイトルは前提としてAmazonの規約に則った上で設定しなければなりません。
そのためまずはAmazonの規約を確認していきましょう。
文字数
商品タイトルは最大200文字まで入力できますが、情報量や視認性の観点で全角80文字以内が推奨されています。
※例外としてアパレルやアクセサリー関連商品はスペースを含めて最大130文字
制限されている文字
半角カタカナおよび全角スペースや機種依存文字、一部特殊文字(!、$、? 等)は使用できません。
商品名に含めてはいけない情報
商品タイトルにプロモーション的または主観的な用語を含めることはできません。
例:「無料配送」「ベストセラー」
また強調や断定のワードは景表法に抵触するケースがあるので注意しましょう。
例:「最安値」「日本一」「完全」
単語の重複
商品タイトルには同じ単語を2回を超えて含めることはできません。
数量の表記
商品タイトルには、数量や内容量を必ず記載しましょう。
例:「10本入り」「500ml」
サブスクリプション商品
サブスクリプション商品で無料トライアル期間がある場合は、商品タイトルに特定の日数を表記する必要があります。
例:「30日間無料トライアル版」
限定商品
購入期間が限定されている商品は、商品タイトルに特定の期間を表記する必要があります。
※期間限定のセールや数量限定の販売などは対象外
医薬品
医薬品の有効性や効能の説明では、薬事法と不当景品類および不当表示防止法に違反しないように注意しましょう。
他にも詳細な規約はAmazon公式ガイドラインに記載がありますのでご確認ください。
商品タイトル作成にあたり抑えておくべき4つのポイント
商品タイトルの規約を確認したところで、実際にどのように作成すればよいのでしょうか?
抑えておくべきポイントを見ていきましょう。
商品名の文字数
先ほど文字数は80文字以内が推奨と言いましたが、できるなら文字数は40文字以内に収めましょう。 現在Amazonを利用しているユーザーのほとんどはスマートフォンから利用しています。
そのためタイトルの文字数が長すぎるとモバイルユーザーのファーストビューに収まりません。
しかし短すぎても商品の特徴が伝わらなかったり、SEOの観点でもよくありません。
対SEO、対ユーザーの両方にとってバランスの良い文字数を意識しましょう。
一般的に良く検索されているキーワードを入れる
ユーザーが実際に検索したキーワードと商品の関連性を高め、良い掲載枠に表示させるため、商品タイトルには一般的に使用されているキーワードを採用しましょう。
一般的に使用されているキーワードが分からない場合は、Amazonの検索窓のサジェストキーワードを参考にしてみると良いかもしれません。
Amazonの検索窓で任意のワードを入力すると、任意のキーワード+関連してよく検索されているキーワードが検索候補として表示されます。
どのキーワードを入れるべきかあたりが付いていないときは活用してみてください。
半角スペースの活用
メーカー名(ブランド名)や商品仕様、キーワードは、必ず半角スペースで区切りましょう。
Amazonでは、半角スペースで区切られたワードが機械上で1つのワードとして認識されます。
視認性だけでなく、SEO観点でも重要なため必ず活用しましょう。
構成
商品タイトルの構成は以下の順で設定することが推奨されています。
基本は以下の順で問題ないですが、時期によってはイベントや季節限定のキーワードを先頭にもってくることも効果的です。
[ブランド名] + [表示名] = [商品名] + [仕様、色、サイズ、タイプなど] + [モデルタイプ]
Amazonの商品画像の設定
前提として、Amazonの商品画像はメイン画像とサブ画像の2種類に分けられます。
メイン画像は商品詳細ページの最初に表示される画像です。検索結果ページにも表示される重要な商品画像です。
サブ画像は商品詳細ページで製品の特徴や使用用途など情報を補足する画像となります。PCでは商品詳細ページのメイン画像の左横、スマートフォンではメイン画像をスクロールしたときに表示されます。
商品画像に関するガイドライン
商品画像についても、Amazonのガイドラインに則った上で設定しましょう。
商品画像のガイドラインは以下の通りです。
メイン画像とサブ画像共通のガイドライン
- 画像と商品名を一致させること
- 最長辺が500~10,000ピクセルであること
- JPEG(.jpgまたは.jpeg)、TIFF(.tif)、PNG(.png)、またはアニメーション以外のGIF(.gif)のファイル形式であること
- 鮮明な画像であること(ピクセル化されていない、または端がギザギザに加工されていない)
- カスタマーレビューや星評価のイメージ、配送料無料などの文言が含まれていないこと
- Amazonのロゴや商標、Amazonで使用されるマークなどバリエーション含めて類似表記がないこと
メイン画像のガイドライン
- 背景は純粋な白(RGB値:255, 255,255)の背景を使用
- 画像の85%が商品で占められていること
- 購入品に含まれていない付属品や小道具は使用しない
- 商品または背景に、テキスト、ロゴ、縁取り、カラーブロック、透かし、その他のグラフィックが配置されていないこ
- 画像の枠内に商品全体を表示すること
- 商品の重要な特徴である場合を除き、梱包やパッケージを表示しないこと
サブ画像のガイドライン
サブ画像は特有のガイドラインはありません。
共通ガイドラインには該当するため、ルールを遵守した上で画像を設定しましょう。
アパレル特有の注意事項や、その他詳細なガイドラインはAmazonの公式ガイドラインをご確認ください。
商品画像設定にあたり抑えておくべき3つのポイント
商品画像の枚数
商品画像は1~9枚まで設定が可能です。画像数が多いと多くの情報を伝達できるだけでなく、ユーザーの信頼性の高さにも繋がるためできる限り多く設定しましょう。
ただスマートフォン表示だとサブ画像の表示上限が6枚であるため、優先度の高い画像は6枚目以内に設定しましょう。
※8~9枚目は画像として表示されずクリックが必要なため優先度は低いです。
画像の解像度
購買率を上げるためにも解像度は1,500ピクセル以上の画像が好ましいです。
特にスマートフォンで見る際に解像度の低い画像はユーザーに不信感を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。画像は1,000ピクセル以上であれば、マウスオン時のズーム対応が可能です。
動画の活用
サブ画像として動画も設定することも可能です。
動画を活用することでブランドイメージや商品の活用シーンなどの訴求が可能となります。
構成としては画像6枚(メイン含む)とビデオ1点が推奨されています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回はAmazonの商品タイトルの付け方と商品画像の設定ポイントを解説しました。
Amazonで成功するためには、商品タイトルと商品画像を最適化することが不可欠です。
細かい規定や抑えておくべきポイントが多くありましたが、対策することで確実に売上拡大に繋がるかと思います。
この記事で紹介したポイントを参考に、魅力的な商品ページを作成し、売上アップを目指しましょう!
Hakuhodo DY ONEでは、Amazonを始めとするECモールの活用や、オウンドサイトの活用など、Eコマースにおけるマーケティング施策に関するご相談も承っております。
■CROSS COMMERCE Studioについて
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