こんにちは!
Hakuhodo DY ONEのコマースDX横断対応組織「CROSS COMMERCE Studio」です。
前回のブログ【Amazon基本編】は、ご覧いただけましたでしょうか?
➢【Amazon基本編】Amazonの影響力とメディアとしての魅力
➢【Amazon基本編】Amazonが持つデータの魅力とその活用方法
今回は、Amazonをマーケティングに使ってみたい!(=Amazon広告をやってみたい!)と感じた方へ、広告を始める前に知っておきたいAmazon用語をご紹介します。
これからご紹介する基本用語を学ぶ中で、Amazonのことを全く知らないという方でも概要を掴んでいただけるかと思いますので、是非最後までご覧ください!
商品関連用語
はじめに、商品関連の用語をご紹介します。
ASIN
ASIN(エイシン/エーエスアイエヌ)とはAmazon Signal Identification Numberの略称であり、Amazon.co.jpで販売されている書籍以外の商品に対して振られる固有の識別番号のことです。
書籍については、ISBNコードというASINとは別の番号で識別されています。
ASINは「B0」から始まる10桁の番号で構成され、Amazon内で販売されている1つの商品(=1商品詳細ページ)ごとに固有のASINが割り振られています。
商品詳細ページ下部の登録情報欄や、商品詳細ページに入った際のアドレスバーなどからASINを確認できます。
なお、複数の出品者が同一の商品を出品した場合、Amazonではそれらが一つの商品詳細ページに集約されて表示されます。(1商品=1ASIN=1商品詳細ページ)
販売主ごとに識別されないこのような方法をとっているのは、Amazonが商品を「出品」する形式を採用しているためです。
では衣類などサイズやカラーバリエーションがある商品の場合、識別したければ商品詳細ページを一つずつ分けなければいけないのか?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、商品にバリエーションがある場合には、商品同士を親子関係で紐づけて「親ASIN」「子ASIN」と呼ばれるASINをそれぞれ登録し紐づけることができます。
カートボックス
カートボックスとは、商品詳細ページ右の「カートに入れる」ボタン・「今すぐ購入」ボタンを含むエリアのことを指します。
複数の出品業者がいる場合、価格や配送までの期間を元にAmazonが選定したおすすめ出品者がカートボックスに掲載される仕組みとなっています。
カートボックスに掲載されることを「カート獲得」、カートボックスに掲載されず、「Amazonの他の出品者」欄に掲載されてしまうことを「カート落ち」と呼びます。
ユーザーがあえて他の出品者欄から販売主を切り替えない限り、カートに入れるボタンを押すと、自動でカート獲得している販売主から購入されることになります。
そのため、売り上げ拡大のためには「カート獲得」することが必要不可欠です。
エンデミック/ノンエンデミック
エンデミック/ノンエンデミックとは、商材の区分分けを行うための用語です。
エンデミック:Amazon.co.jp内で販売されている商品カテゴリー
ノンエンデミック:Amazon.co.jp内で販売されていない商品/サービスカテゴリー
区分分けの判断基準は、”Amazon内で売っているか否か”です。
広告出稿にあたり、掲載可否や遷移先の条件に深く関わってきます。
出品形態関連用語
つぎに、出品形態関連の用語をご紹介します。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングは、日本国内において3大ECモールと呼ばれることがありますが、楽天市場・Yahoo!ショッピングと比較して、Amazonは売り場としての形式面で違いがあります。
セラー/ベンダー/FBA
楽天市場やYahoo!ショッピングを利用する企業は、ECモール内に自店舗を出店し、それぞれの企業が在庫の保管から販売、配送を行う形式を主にとっています。このような形式を「テナント型」と呼びます。
Amazonにおいても本形式は利用でき、「セラーモデル」と呼びます。
一方でAmazonでは、企業が自社の商品をAmazonに卸し、Amazonに在庫の保管から販売、配送までを一任する形式をとられることが多くあります。
このような形式を「マーケットプレイス型」、Amazonでは「ベンダーモデル」と呼びます。
また、セラーとベンダーのイイトコ取りのような形式で、Amazonの倉庫に在庫を預け、企業がAmazonで販売、販売後はAmazonの配送ネットワークを活用して配送を行う「FBA形式」(フルフィルメント by Amazon)も採用することができます。
(直近では楽天市場も同形式を採用することが可能です。)
ページ関連用語
Amazonのサイトは、主にトップページ→検索結果ページ→商品詳細ページ→決済ページの4つの階層から構成されています。
トップページ
トップページとは、Amazon.co.jpの入り口として多くのユーザーが最初に訪れるページです。
このトップページでは、商品のタイムセール情報やおすすめ商品、ランキング、広告などによって構成されています。
検索結果ページ
検索結果ページとは、トップページ上部の検索窓から商品を検索すると表示されるページです。
ユーザーの検索キーワードに関連する商品やブランドが表示され、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどのオフライン店舗に例えると、検索結果ページは商品棚の役割を担っています。
Amazon広告を利用する1つの目的は、Amazon内に無数に出品された商品の中から自社商品を商品棚の上段(より視認性の高い場所)に表示させ、ユーザーに発見してもらいやすくするという点にあります。
商品詳細ページ
商品詳細ページとは、検索結果ページで見つけた商品をクリックすると表示されるページです。
Amazonで出品されている商品の詳細情報をユーザーが確認できます。
表示項目は商品名・商品画像・商品説明・商品バリエーション、カスタマーレビューなどがあります。
前述したカートボックスがあるのも商品詳細ページです。
商品詳細ページでは、商品の販売価格、配送オプション、コンディション(新品/中古)などの項目について、Amazonや出品者自身が出品情報を作成して管理しています。
決済ページ
決済ページとは、主に上記の商品詳細ページから商品の購入が進んだのちに、決済が行われるページです。
Amazonストアページ
Amazonストアページとは、Amazon内に常設可能な自社専用のブランドページです。
自由にページを構成することができるため、商品詳細ページよりもリッチに商品やブランドについて訴求することが可能です。
ストアページはAmazonにブランド登録されていれば無償で作成することができます。
広告関連用語
最後に、広告関連の用語をご紹介します。
オンサイト/オフサイト
オンサイト/オフサイトとは、広告の掲載先を表す用語です。
オンサイト:広告の掲載面がAmazon上であること
(Amazon businessなどのAmazon運用サイトへの掲載も含む)
オフサイト:広告の掲載面がAmazon以外の外部ページであること
インリンク/アウトリンク
インリンク/アウトリンクとは、広告の遷移先を表す用語です。
Amazon広告は、Amazon内への遷移だけでなく、外部サイトを設定して遷移させることもできます。
インリンク:広告の遷移先が、Amazonドメイン内のページであること
アウトリンク:広告の遷移先が、Amazonドメイン外のページであること
おわりに
今回は、広告を始める前に知っておきたいAmazon用語をご紹介しました。
Amazonをマーケティングに活用していくためには、どれも覚えておきたい重要な用語です。
聞きなじみのない単語もあったかと思いますが、ぜひ覚えていきましょう。
Amazon広告の種類や、運用型広告に該当するスポンサー広告やAmazonDSPについての詳細は、以下の記事でご紹介していますので、あわせてご覧ください。
➢【Amazon広告基本編】AmazonDSPの全てが丸わかり!
➢【Amazon広告基本編】Amazonスポンサー広告まとめ 広告メニューの特徴と活用メリットを徹底解説!
Hakuhodo DY ONEでは、Amazonを始めとするECモールの活用や、オウンドサイトの活用など、Eコマースにおけるマーケティング施策に関するご相談も承っております。
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■CROSS COMMERCE Studioについて
Hakuhodo DY ONEの「CROSS COMMERCE Studio」は、ECモール、自社EC、ソーシャルコマースに関する既存のサービス、ツール、ソリューションを1つに統合し、eコマース領域を横断的かつシームレスに支援する体制。
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