【楽天基本編】楽天市場の特徴や強みを徹底解説!

 2023.06.30  相原 快人

今回は、楽天市場について解説していきます。
コロナ禍もありEC化が一層拡大している中で、EC市場を牽引している「楽天市場」―。

「『楽天市場』で販売を始めたいけれどそもそも楽天市場のことをよく知らない」
「これから楽天市場を上手く活用して売上を伸ばしていきたい」
そんな方に対してのはじめの一歩になる記事となっています!

ぜひ最後までご覧ください。

 

楽天概要

楽天グループ概要

まず、簡単に楽天グループ株式会社の概要について説明します。

楽天グループは国内外でサービス展開しておりその数は30ヵ国・地域に及びます。
そしてグローバル利用者数は約16億超となっています。

楽天グループはEコマース、トラベル、デジタルコンテンツなどのインターネットサービス、クレジットカードをはじめ、銀行、証券、電子マネー、スマホアプリ決済といったフィンテック(金融)サービス、携帯キャリア事業などのモバイルサービス、さらにプロスポーツといった多岐にわたる分野で70以上のサービスを提供しています。

楽天1
出典:https://corp.rakuten.co.jp/

 

ここからはこのようにグローバルに展開する楽天グループ株式会社の特徴であり強みでもあるビジネスモデルを説明していきます。


 楽天エコシステム(経済圏)

楽天経済圏という言葉をご存知でしょうか。
楽天グループは前述の通り70以上のサービスを提供しています。
これらのサービス群を楽天会員を中心としたメンバーシップを軸に有機的に結び付けることで、世界でも類のないビジネスモデル「楽天エコシステム(経済圏)」を形成しています。

楽天2出典:https://corp.rakuten.co.jp/careers/


現在、楽天会員数は国内で1億ユーザー以上(注1)を誇ります。
またサービス併用率は74.7%と実際に楽天経済圏の中で多くのユーザーが回遊していることが分かります。
そしてこの回遊や継続的な利用を促すプログラムとしてあるのが、楽天IDと楽天ポイントです。
楽天会員は「楽天ID」と呼ばれる共通のIDで、楽天経済圏の複数のサービスを利用することができます。
また「楽天ポイント」は買い物やサービス利用時に使用することや貯めることができます。
ライフシーンを幅広くカバーする利便性の高いサービスを提供することで、ユーザーの経済圏への流入拡大やグループサービスの複数利用、回遊的・継続的なサービス利用を促進しています。
これにより、顧客獲得コストの最小化や会員一人当たりのライフタイムバリューの最大化、楽天グループサービスの流通総額の増大等において相乗効果が発揮され、楽天グループの競争力を高めています。
楽天グループは他に類を見ないこの楽天エコシステム(経済圏)を形成したことで、飛躍的に成長を遂げてきたのです。

続いてはその中でも、楽天グループの主要サービスである「楽天市場」について説明していきます。

(注1) 会員登録完了後1回以上ログインをしたことのある会員(退会者除く)

 

ECモール「楽天市場」の概要

国内ECモールの中での「楽天市場」の立ち位置

「楽天市場」について説明する前に、国内のEC市場について触れていきます。

現在日本国内ではEC化が進んでいますが、BtoCの国内物販系分野のEC化率は8.8%です。
欧米などに比べるとまだまだ低い数値ではありますが、コロナ禍での需要もあり今後もEC化率は一層拡大していくと思われます。
また富士経済の調査によると、2021年の国内の通販市場の規模は14兆4645億円、そのうちECが12兆6295億円と9割近くを占めています。

今後も成長が期待されるEC市場の中でECモールは特に存在感を強めてきています。
日本国内のEC市場流通総額ベースでは、ECモールが市場全体の50%弱を占めており、特に3大ECモールとされるAmazon/楽天市場/Yahoo!ショッピングが寡占している状況です。
中でも「楽天市場」は20.3%と全体の約5分の1を占めており、上手く活用することで売上を大幅に伸ばせる可能性があります。

楽天3

 

「楽天市場」とは?

「楽天市場」の流通金額は3兆円を超えています(2020年度決算発表より)。
また、平均月間アクティブユーザーは3,700万人を超えており、国内EC市場の多くを3大ECモールが寡占するなか、多くの商品ジャンルで高い流通規模を獲得しています。

「楽天市場」の大きな特徴として、「楽天ポイント」による集客があります。
「楽天ポイント」は、お客様が選ぶ「もらって嬉しいポイント」「ポイント総合満足度」などのアンケートでNo.1に選ばれ続けている楽天が運営するポイントプログラムです。

楽天経済圏のみでなく、加盟店や楽天カードでの買い物などでポイントを貯めることができ、同時に買い物や旅行、投資や保険など様々なシーンで使用することができます。
そして楽天市場では様々なポイントバックイベントを実施しています。

例)
・店舗買い回り連動:店舗の買い回り数に応じてポイントバック率が変動(楽天スーパーSALE、楽天お買い物マラソンなど)
・お買い物金額連動:お買い上げ金額に応じてポイントバック率が変動
・通常イベント:条件に応じて単日のポイントアップ
・特別イベント:新しいイベントを継続的に企画(楽天イーグルスやヴィッセル神戸など各チーム優勝セール、各種季節のイベント)

更に楽天ポイントが貯まると「ポイントもあるから楽天市場で何か買おう」と思うユーザーも増えるでしょう。
結果的に集客力が高まり、商品を購入するユーザーも増えていくという好循環のサイクルが生まれています。

また「楽天市場」は購買チャネルのみでなく、商品情報の収集や共有の場としても機能しています。
「楽天市場」のみでなく他のECサイトにおいても当てはまることですが、特にAmazonやYahoo!ショッピングと比べてユーザーが回遊し情報収集に積極的なため、商品情報収集メディアとして最適なプラットフォームとなっています。

 

楽天市場の活用法

続いて楽天市場の活用法を2つのパターンに分けて紹介します。

①公式店を出店(企業運営店舗=公式店)
「楽天市場」では、自ら出店し店舗ページを設けることで、ブランドの世界観の醸成・公式店の安心感を訴求しながら、ユーザーの新規獲得からロイヤルカスタマー化へ繋げることができます。
公式であることによる安心感(品質やお客様相談室など)を与えることによりユーザーの購買を促せることは、大きなメリットです。

公式店を運営するためのリソースが足りないという場合もあると思いますが、フルフィルメントプランという形で運営作業や商品登録、ページ制作、物流作業、販売戦略、広告運用、データ分析、レポーティング等、店舗運営及びマーケティングに必要なすべてのディレクションと実務を補う「楽天グループ株式会社」が「メーカー公式店」の運営を代行するサービスも展開しているため、公式店を展開しやすい仕組みが整っています。

②楽天直営店舗との連携(楽天24、楽天Bicなど)
楽天直営店舗を活用することで「楽天市場」に出店していない場合も、セールやイベントに合わせた販促施策を実施することが可能です。

通常時は頻繁に実施することが難しいメーカーコラボによって相乗効果が期待できる他、インフルエンサーの生の声によって商品理解を促進するライブセッションなど、「楽天市場」ならではの多彩なキャンペーン設計が可能です。

 

おわりに

今回は楽天グループの概要やその中でも主要なサービスである「楽天市場」の特徴や強みを楽天エコシステム(経済圏)と絡めて解説していきました。
今後の記事では楽天広告や楽天市場で使用できる広告などを詳細に説明していきますので、ぜひご確認ください!

DACでは、Amazonを始めとするECモールの活用や、オウンドサイトの活用など、Eコマースにおけるマーケティング施策に関するご相談をお待ちしております!

 

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この記事の執筆者

相原 快人

DACへ新卒で入社。Amazon・楽天市場等のECプラットフォーム専門部署に所属し、 ECプラットフォーム広告専門の運用業務を担当。大手飲料/家電/消費財メーカーなど幅広い業種のクライアントを担当し、Amazonを中心としたEC売上を最大化するための広告プランニング〜運用の実行を含めたPDCAを実行。

DACへ新卒で入社。Amazon・楽天市場等のECプラ...

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