自社データをLINEでのコミュニケーションに活用するには

 2019.08.29  株式会社Hakuhodo DY ONE

DialogOne®では、LINE公式アカウントから遷移したサイト内行動や、LINE公式アカウント上で行うアンケート回答などのデータを取得し、メッセージ配信に活用することが可能です。これらはDialogOne®を活用することで取得できるデータですが、これらに加え、企業が保有するデータとLINEのユーザーデータを統合すれば、LINE上でよりユーザーに最適化された1to1のコミュニケーションを実現することが可能です。

またデータ同士の統合だけでなく、CRM施策でよく利用されているメールマガジンやダイレクトメールよりもユーザーに近いコンタクトポイントであるLINEを、マーケティング・オートメーション(以下、MAツール)などのマーケティングツールと連携して、CRM施策の配信先として活用したいというニーズも高まってきています。

今回はデータ統合に必要なID連携機能と、その先のCRMツールとして利用されているケースが多いMAツールとの連携機能についてご紹介します。

※最終更新:2021年9月28日

ID連携を行うことのメリット

LINE公式アカウントと友だちになっているユーザーには、LINE公式アカウント毎に「UID」という識別子が付与されています。

DialogOne®のID連携機能は、顧客を管理しているIDにこの「UID」を紐づけることが可能です。 顧客IDと「UID」を紐づけることで、LINE公式アカウントおよびDialogOne®だけでは取得できなかった、会員登録情報や購買履歴などを用いたセグメント配信ができるようになります。ユーザー全員に同じメッセージを配信するのではなく、ユーザー自身に合った情報が公式アカウントから届くことで、ブロック率の低下にもつながります。

また、顧客データベース側としても、DialogOne®で取得していたアンケートやトラッキングのデータも含めたユーザー分析ができるようになるため、よりよいユーザーとのコミュニケーション実現に向けたPDCAを回すことができるようになります。

※セグメント配信については、過去記事でも解説しておりますので、合わせてご確認ください。

参考記事:

・【基本編】まだ一斉配信してる? LINE配信時に活用したいセグメント機能
・【応用編】まだ一斉配信してる? LINE配信時に活用したいセグメント機能


定常的にユーザー状況に応じたセグメント配信を行いたい場合は、MAツール連携が有効です。

通常のID連携機能のみを使用する場合、配信したいときに都度、配信対象のUIDを抽出し、手動でDialogOne®で配信設定を行う必要があります。MAツールとのシステム連携を行うことで、この配信設定にかかるコストが低減され効率的にメッセージ配信を行うことが可能です。また、カゴ落ち配信やサイト訪問の一定時間後の自動配信など、手動の運用では難しい1to1のコミュニケーションを行うこともできます。

DialogOne for LINE ご紹介資料

ID連携機能について

前述の通り、顧客データとの連携は2つのフェーズに分けられます。
1つが「顧客データ」とDialogOne®上で取得したデータを統合する『ID連携』、もう1つが、データ統合を行ったうえでマーケティングツールから直接配信できるようにする『MAツール連携』です。
それぞれの連携方法について、詳しくご説明します。

ID連携

まず基本となるID連携です。
顧客IDとのID連携における基本的な流れは、以下の通りです。

① 企業のLINE公式アカウントからユーザーにログイン画面に遷移してもらい「顧客ID(当該サービスの会員IDなど顧客情報と紐づいているID、UIDと紐づけたいキーとなる情報)」を入力してもらう。

② 入力された「顧客ID」と該当ユーザーの「UID」紐づけを行い、顧客データベースに引き渡しを実施。顧客データベース上で、顧客IDをKeyとして「UID」も含めた形で既存の会員情報と紐づけが行われ一緒に格納。ここでID連携は完了です。

③ 顧客データベースから、配信したい条件に適合する「UID」リストを抽出。

④ 「UID」リストをDialogOne®にアップロードし、セグメントとして登録。該当セグメントにメッセージ配信を実施。これでメッセージ配信は完了です。

ID連携イメージ図

DONE-ID連携_01

 

MA連携

「UID」と顧客IDとの連携を行うだけでなく、MAツールと連携することで、MAツール上で作成したセグメントに対してコンテンツを配信することが可能です。あらかじめ連携することで、DialogOne®上で作成したコンテンツをMAツールで指定したタイミングで配信することができます。MAツールとの連携方法はツールによって異なりますが、代表的な方法は以下の通りです。

① (前述の)ID連携を実施実施。

② MAツールで配信を行いたいセグメントを作成。またDialogOne®側で、MAツール側で作成したセグメントに対して配信をしたいコンテンツ情報を登録。

③ MAツールで作成したセグメントとDialogOne®で登録したコンテンツ情報を連携。

④ 連携された情報をもとに、DialogOne®で(MAツール上で作成した)セグメントとコンテンツを紐づけ、MAツール側で指定したタイミングでメッセージを配信。

MAツール連携イメージ図

DONE-ID連携_03

 

連携事例

DialogOne®では、複数のマーケティングツールとの連携を進めています。そのうちの1つが、ブレインパッド社が提供するMAツール「Probance」です。

DialogOne®で取得したLINE上での「トラッキングデータ」と、顧客で保有している「機関システムデータ」をそれぞれProbanceに連携し、Probanceで配信セグメントを作成して、DialogOne®で自動配信を実現させました。こちらを実施した結果、「従来の方法よりもクリックやコンバージョンの数値があがり、効果がよくなった」といった導入事例もあります。

なお、マーケティングツールとの連携については、ツールよって連携可否状況が異なります。ツール同士の連携はできても、配信方法によっては希望する形での配信ができない場合もございます。ご検討の際は弊社担当までご相談ください。

参考URL:

・マーケティングオートメーション Probance(プロバンス)
・DACの「DialogOne®」、ブレインパッドが提供するMA「Probance」と連携

 

まとめ

ご紹介したように、LINE公式アカウントやDialogOne®を導入するだけでなく、顧客データベースや、マーケティングツールとも連携することで、LINEを用いたユーザーとのコミュニケーションをよりよいものにすることが可能です。

企業側ですでに利用しているデータやツールがある場合には、DialogOne®の導入と合わせて、ぜひ、ツール間の連携もご検討ください。

参考URL:

・DialogOne®サービスサイト
・DialogOne®に関するお問い合わせはこちらからお願い致します。

参考記事:

・【基本編】まだ一斉配信してる? LINE配信時に活用したいセグメント機能
・【応用編】まだ一斉配信してる? LINE配信時に活用したいセグメント機能

この記事の執筆者

株式会社Hakuhodo DY ONE

アドテクノロジーやデジタルマーケティングに関する情報を提供します。

アドテクノロジーやデジタルマーケティングに関する情報を提...

RELATED ARTICLES関連記事


お問い合わせはこちら

RECOMMEND関連記事


RECENT POST「DialogOne®」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!