【基本編】まだ一斉配信してる? LINE配信時に活用したいセグメント機能

 2019.03.19  株式会社Hakuhodo DY ONE

LINE法人向けアカウントの料金体系の変更、通称「Redesign(リデザイン)」によって配信費が従量課金となることをご存知ですか。料金プランが変わることはなんとなく知っていても、具体的にどうしたらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか?

特に対策を取らず、新料金プランに変更後も友だちになったユーザー全員に同じ内容のメッセージを一斉配信していると、配信費はどんどん膨んでしまいます。また自分には関係のないメッセージが届くことでブロック率は上昇し、友だちになったユーザーが減少してしまうというリスクがあります。LINEの配信費を抑え、と獲得したユーザーに効果的にアプローチするには、一斉配信ではなくセグメント配信を取り入れることが重要です。今回はそんなLINE運用の悩みや課題を解決する「セグメント配信」の方法について、基本編・応用編と2回に分けてご紹介します。 

そもそもセグメントとは?

~セグメント【segment】~
「部分」「区分」を意味する言葉。
マーケティング分野においてはユーザーの年齢や性別などの属性によって分けられる区分を示す。

端的に表現すると、ユーザーを属性ごとに分けた一つのグループのようなものです。

D1‗segment‗1

LINEの配信において、友だちになったユーザーをいくつかのセグメントに区切って配信することで、それぞれのユーザーにとって最適な情報を効率的に配信することが可能となります。
DialogOne®では以下のセグメント作成・利用ができます。

  • トラッキング
  • 除外セグメント
  • 友だちの追加日
  • 直接選択
  • ファイルアプロード
  • 作成済みセグメント
  • LINEメッセージ
  • 対話型アンケート回答
  • Webアンケート回答
  • 電話番号配信
  • IDFA

今回の【基本編】の記事では、上記の太字のセグメントについてご説明します。

各セグメントの活用シーン

トラッキング

トラッキング機能を使用すると、専用タグ(DialogOne®の管理画面から簡単に発行可能)を埋め込むことで、オウンドメディア上での行動に基づきセグメント配信をする事ができます。LINEのユーザーごとに割り振られているUIDという識別子を用いて補足するため、cookieに依存せず確実なリターゲティング配信に活用できます。

利用シーン

  • 商品購入ユーザーセグメント
    →次回の商品購入時に使えるクーポンをセグメント配信。

  • 高リアクションユーザーセグメント
    →配信したメッセージに対するクリック率の多い上位50%に絞ってメッセージを配信。
    ※配信したメッセージのクリック率の高いユーザーだけに絞って再び配信することで、クリック率が50%も増えた事例もあります。

  • キャンペーン応募者セグメント
    → キャンペーン参加後のインセンティブ使用促進メッセージのセグメント配信が可能。

トラッキング

トラッキング機能を使ったオウンドメディアの行動に基づくセグメント配信は、ユーザーのステータスや好みに合わせた配信を行うことができます。そうすることで一斉配信をしたときに比べて、配信費を抑えることが出来、ユーザー一人一人に最適なメッセージ配信ができるので結果として効率的なアカウント運用が可能となります。


除外セグメント

「任意の条件で作成したセグメントを、除外して配信する」という使い方が可能です。
例えば、「友達になっている全てのユーザー」から、「キャンペーン応募が完了したユーザー」のセグメントを除外することで、まだ応募が完了していないユーザーだけに、キャンペーンの訴求メッセージを配信することができます。

利用シーン

  • 友達になっている全てのユーザーから応募完了ユーザーを除外
    →応募が完了していないユーザーにだけメッセージ配信が可能。


    除外セグメント

ユーザーをセグメントごとに区切ることでより細かなターゲティングが可能になりますが、友だちになっているユーザーの母数やそれぞれのユーザーのデータが十分でないアカウントでは難しいこともあります。そんな時こそメッセージを届ける必要のないユーザーを除外するという考え方で配信をすることで、手軽に効率的なメッセージ配信が実現可能です。


友だちの追加日

「ユーザーが企業アカウントを友だちに追加した日」で区切ったセグメントの作成を行うことが可能です。特定の日に友だち追加したユーザーを絞り込む場合や、3か月間までの任意の期間中に友だち登録したユーザーをセグメント化することが可能です。

特定の期間中に友だちになったユーザーにクーポンを配信するなど、友だち追加キャンペーンと連動して利用することで、期間中に新規で友だちになったユーザーだけを絞り込んでセグメント配信することができます。

利用シーン

  • キャンペーン期間中(例:3月10日~17日)に友だち登録すると5%オフクーポンを配布
    →3月10日~17日に友だち追加されたユーザーセグメントに対して配信

    友だちの追加日

こうした柔軟なセグメントを作成することで、目的に沿ったキャンペーンを実現することが可能です。


まとめ

冒頭でもお伝えしたように、LINEの料金体系変更に伴い、従来のまま一斉配信を中心とした運用を続けると、配信費用が増加してしまう可能性があります。また、LINEへの新規参入企業が増加することに伴い1ユーザーが受信するメッセージ数の増加しブロック率が上昇、もともと(企業アカウントと)友だちだったユーザーが離れていく、といったリスクがあります。

アカウント運用費用を抑え、ユーザーのアカウント離れを防ぐためには、今後はより一層効果的な配信が求められるようになってきています。そのために今後は、友だちをセグメントごとに区切って配信する方針に転換していく必要があるのです。

DialogOne®では、今回ご紹介したようなLINEの公式管理画面からは利用できない、より細かな条件のセグメント配信を柔軟に行うことが可能です。セグメント機能を使うことで、メッセージを伝えたい相手にだけ伝えることができるようになり、コストとなる配信費を抑えることができます。同時にユーザーのステータス(会員/非会員、購買履歴、キャンペーン応募状況など)や好みに合わせた内容のメッセージを配信することで、リデザイン後のアカウント運用全体を最適化することが可能となります。
次回の【応用編】では、より高度なセグメント作成機能についてご紹介予定です。

今回ご紹介した内容にご興味を持っていただいた方は、以下よりお問い合わせください。

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