AudienceOne®では、Webブラウザから収集しているCookie IDをベースに作成したセグメントに対して、スマートフォンから収集しているモバイル広告ID(※1)ベースのセグメントに変換する「クロスデバイス変換」という特許技術(※2)を活用したサービスを提供しています。
また、AudienceOne®が保有する3rdパーティデータを、顧客データを蓄積しているCDP/プライベートDMPやCRMツールなどに提供する「AudienceOne Discovery®」というサービスも展開しています。
今回は「AudienceOne Discovery®」における、デバイスを横断した顧客データを紐づける「クロスデバイス変換サービス」の活用について紹介します。
なお、AudienceOne®の「クロスデバイス機能」については、こちらの記事をご参照ください。
※1:AAID(Android)や IDFA(iOS)
※2:特許第5891331号 「情報処理装置、情報処理方法及びプログラム」
Webブラウザとアプリで分断されている顧客データ
インターネット上で提供されているサービスは、スマホ利用率の増加からPCをメインとしたWebブラウザ上でのサービス提供だけでなく、スマホ向けのアプリ上でサービス提供を行っている企業が増えています。
一方で、ブラウザ/アプリ双方でサービスを展開しているものの、『会員機能が備っていない』もしくは『片方でしか会員機能が備わっていない』ことから、同一企業で提供しているサービス間においても同一ユーザーの判定ができない、というケースも多く存在します。
ユーザーを判定するためには、一般的にブラウザはCookie ID、アプリはモバイル広告IDを利用します。しかし、Cookie IDとモバイル広告IDはそれぞれ独立したID体系になっているため、ブラウザ/アプリの顧客データは分断されてしまっているのです。
そのため、ブラウザ/アプリ、デバイスを超えた顧客データの紐づけが強く望まれています。
デバイスをまたいで顧客データ管理を実現する「クロスデバイス変換サービス」
DACでは特許を取得したクロスデバイス変換技術により、保有する4.8億ユニークブラウザのCookie IDと、1億超のモバイル広告IDの紐づけが可能です。
この技術を活用した「クロスデバイス変換サービス」によって、
①企業のWebサイトに訪れたユーザーのCookie IDをモバイル広告IDに変換
②企業のアプリを利用したユーザーのモバイル広告IDをCookie IDに変換
が可能となります。
クロスデバイス変換サービスについて
「クロスデバイス変換サービス」とは、企業が持つCookie IDとモバイル広告IDを紐づけることで、分断されていたブラウザ/アプリの顧客データを一元的に管理できるようにするサービスです。
例えば、Webサイトとアプリの両方のメディアを持っていて、アプリでは会員ユーザーがログインをして利用するが、Webサイトはログインしなくても必要な情報を閲覧できるためログインしない利用が多いというケースで活用が可能です。
この場合、会員情報とWebサイトの利用が紐づかないケースが多くなってしまいますが、「クロスデバイス変換サービス」を利用することで、会員ユーザーのWebブラウザ/アプリのアクセス状況を横断的に分析してマーケティングに活用することが可能になります。
クロスデバイス変換サービスの実施方法について
クロスデバイス変換サービスを利用する際には、次の方法で実施します。
- AudienceOne®のタグを企業のWebページに設置し、訪れたユーザーのCookie IDとAudienceOne®のCookie IDの紐づけを実施。
- 企業のアプリを利用したユーザーのモバイル広告IDと、AudienceOne®のCookie IDをクロスデバイス変換によって紐づけ。
上記の通りCookie IDとモバイル広告IDを紐づけるため、会員情報がなくてもIDをベースに顧客データを統合することが可能です。
まとめ
今回ご紹介した、AudienceOne Discovery® と「クロスデバイス変換サービス」の活用によって、以下のことが実現可能となります。
- Webブラウザ/アプリで分断されている顧客データを統合することができる。
- 会員機能がなくても、顧客データの統合ができる。
- 顧客データの統合により、webブラウザ/アプリを横断したアクセス分析・マーケティング活用が可能になる。
DACでは企業の顧客データをより有効に活用する支援しています。
ご興味がありましたら、まずはお問い合わせください。