「LINE公式アカウントで配信したメッセージがユーザーに読まれない…」という運用者のお悩みを解決すべく始まったこの企画。
前回に引き続き、トーチライト社のLINE公式アカウントに関する提案を行うコンサルティング部の池田さんに、クライアントA社の成功施策をインタビューしました。
メッセージ配信にお悩みを抱えている方に限らず、LINE公式アカウントを運用しているすべての方に読んでいただきたい内容になっています。
ぜひご覧ください!
<インタビュイー>
池田 諭志
株式会社トーチライト
ソリューションコンサルティング局 コンサルティング部 部長
※本記事はトーチライト運営の「TeLAS」の記事を一部編集の上、転載する形で掲載しています。
未開封層に向けたアプローチで開封率を上げる
―今回はどのような施策をご紹介していただけるのでしょうか?
池田:
今回は、未開封層に向けた配信でメッセージ開封率を上げる方法をご紹介します。
前回は開封層に向けたメッセージ配信で開封率を上げる方法を説明しましたが、開封層向けの配信だけを続けていけばアカウント運用が成功するわけではありません。
未開封層に向けたアプローチを行うことも重要です。
―未開封層に向けたアプローチも必要なんですね。それはなぜでしょうか?
池田:
開封層だけにターゲットを絞って配信を続けていると、開封層となるユーザーの配信母数自体が減っていってしまうからです。
開封率が上がっても配信対象のユーザー数が少なければ、売上向上や認知拡大への影響度も減衰してしまいます。
未開封層向けの配信も並行で行うことで開封層へ引き上げ、開封層として配信対象となるユーザー数を維持していくことが必要になります。
また、メッセージを開封していたユーザーでも、配信回数を重ねるにつれて開封しなくなる可能性もあります。
効率化だけを狙った配信をしているとかえって逆効果になってしまうかもしれません。
だから、未開封層に向けたアプローチをすることも重要なポイントになるのです。
アンケートで未開封ユーザーの傾向と特徴を分析
―未開封層へ配信をするには、何から始めれば良いでしょうか?
池田:
A社の場合、前回お話しした、ユーザー特徴を把握するためのアンケートを未開封層に絞って実施しました。
アンケート項目は、性別や年齢などのデモグラフィック情報や外食利用状況、店舗の利用状況などを用意しました。
その結果から、開封層と比較した未開封層の特徴を分析し、その後のメッセージ配信内容の設計に役立てました。
―そうなんですね。ちなみにA社のアンケート結果はどうでしたか?
池田:
回答結果を分析すると、未開封層は開封層と比べて、男性の割合がやや高かったり、ひとりでお店を利用する傾向があったりと、特徴的な差異が見えてきました。
また、未開封層向けのアンケートには「LINEに期待すること」という直接的にヒアリングする項目も設けたのですが、未開封層は「限定クーポン」「限定キャンペーン」「新商品の情報」を求めていることがわかりました。
アンケートからA社の未開封層が「限定」という要素に反応しやすいことがわかったので、未開封層にはさまざまな限定情報を配信していくことに決めました。
コンテンツを重視した配信で開封率アップ
―アンケート結果を分析した結果、どのような配信内容になりましたか?
池田:
アンケートの結果から、我々は「何を」配信するかということが開封率を左右するのではないかという仮説に至りました。
そのため、限定情報を求める特徴からLINE限定の情報を配信したり、ひとりで利用するユーザーが多いという傾向から手軽に食べられる商品を訴求した内容のメッセージを配信したりして、開封率の変動を検証しています。
このように、ユーザーの傾向や特徴に基づいたメッセージを配信するようにしています。
―自分が興味のあるメッセージが届くとやっぱり気になりますよね。
メッセージの内容以外で他に取り組んだことはありますか?
池田:
タイトルですね。
ユーザーは、プッシュ通知やトークリストに表示されるタイトルで、メッセージを開封するかしないかを判断しています。
LINE公式アカウントでは、プッシュ通知には配信の1吹き出し目の内容、トークリストには配信の最後の吹き出しの内容が表示されるので、どれだけタイトルで未開封層の興味を集められるかが重要なポイントになります。
―いろいろと教えてくださりありがとうございます!最後に、読者に伝えたいことはありますか?
池田:
Part1、Part2に分けてメッセージの開封率を上げる手法をご紹介しましたが、この方法だけを続けて取り組めば絶対に開封率が上がるというわけではありません。
今回説明した未開封層に向けた配信も、未開封層が関心のある内容だからといって頻度を上げて一方的に配信し続けたところで、マイナスなイメージを持たれたらブロックされてしまいます。
すでに未開封層となってしまったユーザーにはより注意する必要があります。
ユーザーの視点を忘れずに、バランスや内容を考えて配信することが大切です。
もしこの記事を読んでいる人のなかで、メッセージの配信方法に困っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちにお手伝いさせてください!
おわりに
いかがでしたか?
今回は、ユーザーのデータを分析してメッセージの開封率を上げる方法をご紹介しました。
Part1では、開封層に向けたセグメント配信の方法をご紹介しているので、気になる方は下記のブログをチェックしてみてくださいね。
➢LINE公式アカウントでメッセージの開封率を上げる方法を聞いてみた!Part1
Hakuhodo DY ONEではMessaging API対応ソリューション「DialogOne®」を提供しています。
またトーチライト社と連携し、企業のLINE公式アカウント運用を支援する「SNS運用コンサルティングサービス」を提供しています。
LINE公式アカウントの開設サポートから運用の戦略設計まで、一気通貫で対応していますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
※本記事はトーチライト運営の「TeLAS」の記事を一部編集の上、転載する形で掲載しています。