皆さんがECサイトで商品を購入する際に何を参考にしますか?
たとえばコスメを実際に使用したメイク動画や洋服の着用動画を見て商品のイメージをつかむことも多いのではないでしょうか。
動画素材はテキストや画像に比べて、1本の動画の中でさまざまかつたくさんの情報を盛り込むことが可能です。また、あらゆる角度から商品を見せられる点も動画ならではのメリットです。
これらの理由からEC市場において動画による訴求の役割が大きくなっており、直近MetaのAdvantage+カタログ広告(旧ダイナミック広告)において、動画コンテンツの配信が可能になる「Product Level Video(PLV)」の提供が開始されました。今後、PLVの活用により幅広いユーザーの購買意欲向上と広告パフォーマンスの改善が期待されます。
本記事では、そのようなPLVについてご紹介します。
Product Level Video(PLV)とは
PLV(Product Level Video)とは、MetaのAdvantage+カタログ広告で動画の広告クリエイティブが利用可能となるMetaの新たな広告配信メニューのことです。
そもそもAdvantage+カタログ広告とは、サイト利用者の閲覧情報を元に広告配信上でレコメンドすべき商品のIDがピックアップされ、予め連携された商品カタログ(データフィード)から、そのひとに合わせた広告が自動的に生成・配信されるしくみの広告です。
Metaを含めた従来のダイナミック広告では、静止画素材の配信が中心でしたが、PLVでは静止画素材だけではなく動画素材も、データフィードへの商品ID単位で直接アップロードすることが可能になりました。機械学習により購買意欲の高い顧客を特定し、画像とビデオの選択を行うことで、それぞれに適したクリエイティブを配信する仕組みとなっています。
ダイナミック広告について詳しく知りたい方は、基本から詳しく解説している記事をご覧ください。
>> 【2023年版】ダイナミック広告とは?特徴や導入方法を解説
PLVを活用するのメリット
PLVを利用するメリットは、2つあります。
①ユーザーの購買意欲向上
新規ユーザーにも動画広告で商品を訴求することで商品理解が深まりやすく、購買意欲の向上が期待できます。
②リーチ拡大の促進
Meta広告の機械学習は、ユーザーごとに適用されます。ユーザーが普段からよく閲覧しているフォーマットの広告が表示されやすい仕様になっています。そのため、配信しているフォーマットが偏っていると、リーチする利用者にも偏りが生じる可能性があり、そのようなユーザーの取りこぼしをできる限り少なくするために、複数のフォーマットでの広告を展開する事がリーチ拡大の促進につながります。
通常の静止画を用いたダイナミック広告の配信と比較し、PLVではeコマース企業でCVRが48%アップ、自動車メーカーでCVRが10%・CPAが55%アップするなど、広告パフォーマンスの最大化に寄与している実績が、Metaが保持している配信事例に挙げられています。
PLVの配信方法のステップ
PLVの配信を行うには、以下の手順が必要です。
Step1:PLV用の動画を作成、もしくはECサイトで使用する”ささげ動画”を活用するなどで、動画素材を用意する必要があります。あわせて、従来のAdvantage+カタログ広告に利用するデータフィード(商品カタログ)にVideo項目を追加します。
Step2:各商品の動画が格納されるサーバーURLを、データフィードのVideo項目に値を挿入します。そして、完成したデータフィードをmetaのコマースマネージャーにアップロードすることでMetaのフィード、ストーリーズ、ウォッチ、リールすべての配信面において配信可能になります。
Hakuhodo DY ONEではseilで動画ダイナミック広告の活用を支援
Hakuhodo DY ONEの「CROSS COMMERCE Studio」では、ダイナミック広告やショッピングに必要なデータフィードを自動生成するデータフィードマネジメントツール「seil(ザイル)Powered by Sherpa(以下seil)」を提供しています。Hakuhodo DY ONEは、2023年8月のPLVベータ版開始時からいち早くMetaと連携し、同メニューのより効果的な活用を促進や企業の売上促進に寄与する新機能「seil Feed Format for MetaPLV」を開発、提供しています。
▼関連プレスリリース
>> DACのデータフィードマネジメントツール「seil」、Metaの「Product Level Video」に対応した新機能を提供開始
MetaのPLVについて、ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせくだい!
まとめ
今回はMetaの新たな広告配信メニューである「Product Level Video(PLV)」についてご紹介しました。
Metaで広告配信をすでに行っている方はもちろん、他プラットフォームでダイナミック広告を配信している場合でも追加導入することで、売上拡大につながります。
ぜひ導入をご検討ください!
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