根拠のあるデータプランニングを実現! AudienceOne®×ブログウォッチャーによる「0次分析」のススメ

 2022.06.30  髙原 雅弘

みなさまが広告配信のターゲティングを行う際、
以下のようなお悩みを抱えることが多いのではないでしょうか。

「根拠を持ったターゲティングができていない」「ターゲティングにクライアントの意図が反映できていない」「そもそもクライアントのオウンドサイトや実店舗にはどのようなユーザーが来訪しているのか把握できていない」

このような状態で行ったターゲティングでは、十分な配信結果は期待できません。そこで、根拠を持ってターゲティングを行うための事前分析である「0次分析」が有効な手段となります。

本記事ではこの0次分析について、オンライン施策の分析とオフライン施策の分析の2軸から、事例を交えてご紹介させていただきます。

また、本記事でご紹介しているブログウォッチャーのデータを含め、位置情報データを活用した広告配信・効果計測について解説した資料も公開しております。ぜひダウンロードのうえご活用ください。
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0次分析について

「0次分析」とは、「ターゲットを可視化するための最初の分析」となります。
無闇にターゲティングをするのではなく、クライアントの商材・サービスの訴求対象となるペルソナを特定し、その後の配信設計を手助けする分析です。

0次分析で実現できること

その1.事前にユーザー属性を明確化できる!

オウンドサイトや実店舗に来訪したユーザーが、どのような属性(年代・性別・結婚しているか否か・世帯年収がどのくらいかなど)といったことや、興味のあるジャンルを推定することが可能です。

その2.広告配信の費用対効果の改善が期待できる!

事前にユーザーが属性を把握することが出来るので、適切なターゲットに適切なターゲティングデータで広告配信をすることができます。

ターゲティングデータと実際のターゲットに差がある場合、いくら広告費を投じてもCVに繋がらない状況に陥る可能性があります。
ターゲットを検討する際にはまず「0次分析」を行うことで、根拠のあるターゲティングデータを選択でき、より良い配信結果が期待できるのです。

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また、0次分析の結果をもとに作成したセグメントも用いて広告配信を行い、さらに媒体ごとのプリセットデータを用いた配信を並行して行うことで、2パターンの配信結果を得ることができます。2つの結果を比較することで、より適切なターゲティングデータを判断できるだけでなく、今後の配信設計の検討材料としても活用することが可能です。


AudienceOne®を活用したオンライン分析

弊社DMPであるAudienceOne®を用いて、オンライン施策における0次分析を行った事例を紹介いたします。

本施策では、以前よりアンケート調査をもとにペルソナを分析し、配信設計を行なっていました。しかし、継続的な配信を行なっていく中で広告効果が逓減していることが課題となり、新たに注力するべきターゲットの洗い出しが必要となりました。

そこで、AudienceOne®を利用することでオウンドサイトのLP来訪者を捕捉し、来訪ユーザー=訴求商材に興味を持っているユーザーに属性や興味関心を付与することで、ユーザーの分析・分類化を行いました。

その後、特徴的であった属性や興味関心の項目を用いることで、新たなターゲットを策定することができました。

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新たなターゲティングデータを用いた配信は、媒体のプリセットデータを用いた配信の結果と比較し、CVR4.0倍、CPA0.3倍と高い効果を得ることができました。

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また、この事例ではAudienceOne®を活用したことによって、ユーザーの分析から広告配信までを一気通貫で実施することができています。分析するデータと配信するデータの一貫性が保たれることで、分析結果をより効果的に配信設計に反映することが可能になります。

 

ブログウォッチャーを活用したオフライン分析

オフライン施策における0次分析

AudienceOne®を活用した分析では、ユーザーが来店しているのか、といったオフラインの行動を把握することが出来ません。そこで、データパートナーであるブログウォッチャーが提供している位置情報データを活用いたします。これによりオフラインユーザーのペルソナを捉えることができ、0次分析を実現します。

ブログウォッチャーではGPS・Wi-Fi・ビーコンを利用することで、ある特定の店舗や施設などに来訪したユーザーの把握・分析ができ、配信設計に利用することができます。

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例えば、来訪したユーザー数を時系列で分析することで、来訪数が多い時期・時間帯を把握することが可能です。

また、来訪ユーザーの居住エリアを推定することもできるため、都道府県単位でどの地域をターゲットとするべきか予測することや、来訪ユーザーの推定居住地を用いたヒートマップの作成も可能になるのです。

位置情報データを活用した、さらに高度な配信事例

イベントが開催される地点の周辺来訪者へ向けた広告配信

多目的イベントホールで実施されるスポーツイベントを訴求した事例です。本施策では、イベントホールの近隣地域来訪者に対して、ブログウォッチャーの位置情報ターゲティングと他の位置情報ターゲティングを活用した広告配信を並行して行いました。

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結果としては、ブログウォッチャーによる位置情報ターゲティングを用いた配信で、高CTR・低CPCとなりました。

ブログウォッチャーの位置情報ターゲティングは、クライアントの与件に併せて地点数単位でユーザーの来訪計測ができるため、より柔軟にターゲティングから配信までを実施することが可能となっています。

AudienceOne®とブログウォッチャーを掛け合わせた分析

AudienceOne®のサイト来訪データとブログウォッチャーの位置情報データを活用した、効果測定の事例となります。オウンドサイトのLP来訪者が実際に店舗へ来店しているのかわからない、といった課題を解決するため、LP来訪者の来店率を可視化し、オウンドサイトが実店舗への送客にどの程度貢献しているか数値化しました。

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AudienceOne®で捕捉できているユーザー全体の来店率と、LP訪問者の来店率が算出することで比較を行いました。その結果、AudienceOne®で捕捉できているユーザー全体な来店率(店舗来店&AudienceOne®全体 / AudienceOne®全体 = 1.0 )とした場合、LP訪問者の来店率は(店舗来店&LP訪問    /  LP訪問     = 2.2) となり、およそ2.2倍の効果を確認することできました。

AudienceOne®とブログウォッチャーを掛け合わせることで、オンラインとオフラインを横断したユーザーの分析を可能とした事例になります。

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まとめ

今回は、広告配信のターゲティングを行う際に有効な、「0次分析」を紹介しました。

AudienceOne®および、ブログウォッチャーを用いた分析に興味がございましたら、DAC営業担当またはフォームよりぜひお問い合わせください。

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この記事の執筆者

髙原 雅弘

2021年にDACへ入社。 AudienceOne®︎のセールスを担当し、AudienceOne®︎の保有データを用いたレポーティングや、各種データベンダーのアライアンス業務など幅広く対応している。

2021年にDACへ入社。 AudienceOne®︎の...

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