前回のCriteo広告基本編では、Criteo広告の概要をご紹介しました。
今回はCriteo広告を導入するフローについてご紹介します。データフィードとタグの押さえておくべきポイントをまとめていますので、導入決定後のスムーズな配信開始に向けてぜひチェックしてください!
Criteo広告の導入フローを5ステップで理解!
Criteoの導入は下記の手順で進めます。
1)掲載可否
Criteoの導入には掲載条件がございますので、事前の掲載可否が必要です。
2)アカウント開設
CRITEO社へ申し込みをし、アカウントを開設します。
3)データフィード・タグ実装
データフィードとタグを準備します。
4)キャンペーン設定
CRITEO社と連携しながら、キャンペーン設定を進めます。
5)配信開始
すべての準備が整えば、広告配信開始です!
Criteo広告の要!データフィードとタグとは?
導入フローにおいて、欠かせないのがデータフィードとタグです。
データフィードとタグは、Criteoの精度の高いエンジンの要であり、Criteo広告を配信するために実装が必須になります。
配信の最適化はデータフィードとタグの商品情報の一致によって行われるので、データフィードの情報が正確であること、タグで必要な情報が取得できていることが重要です。
▼ダイナミック広告配信の仕組み
商品カタログの登録に必要なデータフィード
Criteoのダイナミック広告では、商品カタログ上にある商品が広告配信されます。
商品カタログへの商品を登録するためには、データフィードと呼ばれるファイルをアップロードします。
データフィード内の商品情報はクリエイティブの要素になる他、サイズ・色など精微な情報は広告配信の最適化にも影響します。
▼精微な情報により、適した商品がレコメンドされる
データフィードは手動で作成するかもしくはデータフィードシステムを利用して自動更新することができます。
手動で作成する場合は、商品の入れ替えに合わせてファイルを更新する必要があります。
商品点数が多い場合や、価格改定や在庫情報の更新が多い場合は、データフィードシステムを利用して最新情報を自動的に反映させることをお勧めします。
ユーザー行動履歴を収集するタグ
タグではユーザーの閲覧した商品など購入意欲に関するデータを取得します。
Criteoには6種類のタグがあるので、それぞれ該当のページに設置し、より多くの正しい学習データを媒体に送ることで機械学習の精度が高まり、成果改善につなげることができます。
▼Criteoの6つのタグ
Criteo広告を制す!データフィードとタグのポイント
前述した通り、Criteo広告開始にあたっては、データフィードとタグが要になります。
データフィードやタグに不備がある場合、なかなかパフォーマンスが上がりません。
次のポイントを押さえておくことが必須となります。
データフィードとサイト上の情報にずれがないか?
データフィードとサイト上の情報が異なる場合、下記のようなことが発生する可能性があります。
‐品切れになっている商品が広告配信されている
‐広告表示はセール価格なのに、サイト上は定価になっている
これでは購入モチベーションの低下、ブランド毀損につながってしまいます。
データフィードを手動で更新している場合、情報の反映にタイムラグが発生してしまうので、更新頻度が高い場合にはクローリングでサイト情報を取得し、データフィードツールでフィードを自動生成することをお勧めします。
タグで正しく情報取得ができているか?
Criteoの6種類のタグで、それぞれ必要な情報が取得できているかがパフォーマンスに大きく影響します。
例えば商品詳細ページタグで正しく商品IDが取得できていない場合、興味のある商品とは関係のない商品が広告配信されてしまい、購入につながりにくくなってしまいます。
タグの発火状況は管理画面から確認が可能なので、それぞれのタグで商品IDや商品価格が取得できているのか、ご確認ください。取得ができていない場合はタグで情報が正しく取れるように改修が必要です。
データフィードとタグの商品IDは一致しているか?
上記の方法でタグの商品ID取得を確認しましたら、タグと商品カタログの一致率もご確認ください。
例えばデータフィードの商品IDを商品の色単位で作成していたとしても、タグで取得した商品IDは商品単位となっていた場合、商品IDが一致せず、ユーザーが閲覧していた商品を判断することができません。
結果、ユーザーの興味とは異なる商品を広告配信してしまいます。そうなることを防ぐため、タグとデータフィードの商品IDの粒度が同じかご確認ください。
またタグで取得した商品IDが商品カタログにない場合や在庫切れの場合も、広告配信すべき商品がなく、学習に悪影響をもたらします。一致率が常に80%を上回るように、商品追加があった際はデータフィードを更新し、在庫切れが一定期間続くようであればタグの発火制御を行ってください。
DACが提供するCriteo実装支援サービスでパフォーマンス最大化
Criteoはパフォーマンスが良いプラットフォームであるものの、そのパフォーマンスを効果的に活用するためには精微なデータフィードやタグの実装が必要です。
DACでは、専門組織によるワンストップサービスを提供しております!
データフィード実装サービス
DACのデータフィードツールseilを利用した実装サービスを提供しております。
☞seil Powered by Sherpa
タグ実装サービス
専門性の高いチームによるタグ実装サービスを提供しております。
☞TagMasters®
コンサルティングサービス
パフォーマンス最大化に向けたデータフィード・タグの設計をはじめとし、導入がスムーズに進行するようにディレクションいたします。
☞DACが提供するデータフィードコンサルティングサービス
Criteoの導入の予定がございましたら、DACにて支援させていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
おわりに
Criteoの導入にはデータフィードとタグの実装がかかせません。知見がなく、広告配信開始までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。
データフィードとタグの実装状況によって、広告のパフォーマンスも大きく左右されるので、仕組みを理解することが重要です。
スムーズな進行およびパフォーマンスの最大化のために、DACのサービスをご利用いただくこともご検討いただけますと幸いです!